■マール達が未来に帰った後、カエルの戦争
深夜3時、場内が慌ただしくなる。
目を覚ましたカエル
「ついに始まったか…」
ビネガー率いる魔王軍1000が魔界からに人間界へ向けて進行を始めた。7日後、ガルティア本土のゼナン到着する予定。
カエル「本土が火の海にされる前に、我々は前線でこれを討つ!」
カエル率いる1000の兵隊は明け方直ぐに出発した。
砂漠を歩いて3日後、
魔王軍1000を迎え討った。
カエルは死闘を繰り広げる。
仲間の兵士は、魔族に次々と倒される。
生きて帰る事は前提にはない。前線に志願した者達は、親や兄弟を魔族に殺された者達で構成される。憎しみを原動力に死を受け入れる覚悟のある者達だった。
魔王軍の中心にて空を浮遊する化物。軍を指揮するビネガーである。
ビネガーは魔法を使い、屍の戦士で軍を構成していた。
その力で、倒れたガルディア兵も操り自軍へと引き入れた。
「たのむ!殺してくれ!」
手足を負傷して動けなかった兵士がビネガーに操られた。
ビネガーの魔法は骨だけとなった生物でさえ、戦士にして支配できる。
仲間を攻撃するくらいなら、ひと思いに殺して欲しかった。
兵士達は躊躇うも、心を殺して戦うしかなかった。
ガルティア兵がガルティア兵を襲う異様な光景
ビネガーが操る屍兵士はいくら斬っても倒れない。肉を全てそぎ落とし、身体を支える骨格のみとなっても、屍兵士は動き続けた。
倒すには主要な骨ごと破壊しなければいけない。
カエル達は苦戦を強いられた。
仲間同士が戦わされている隙に、ビネガーは長い魔法呪文を唱え終えた。
ビネガーは魔族の遺体とガルティア兵の遺体を合わせた巨人屍を生み出して、カエル達と戦わせた。
巨人のひと振りで兵士達はなぎ倒される
巨人は火を吹き、広範囲を攻撃した。
カエルはジャンプし、巨人の身体を駆け上り、関節の部位、首や肩や足の屍を攻撃し、取り除いた。巨人は倒れそうになるが、取り除かれた部位を補う様に、他の屍が役割を果たした。
次々と兵士が死ぬ中、カエルは一人砂漠に残り、巨人と戦い続けた。
その隙にビネガーと残りの屍軍1000がガルティアに向けて進行した。
クロノたちが再びこの地にくるまで2日ある。それまでカエルとガルディアは生き残る事ができるだろうか…