~現代のヤクラ~
人間に擬態する魔法は魔王様が生み出した。
我ら魔族の身体の中には魔のエネルギーがあるものの、そのエネルギーを使って魔法を使うという芸当は我々にはできなかった。魔王様は魔法の使えない我らに魔法が使える様になる方法を与えて下さった。
魔法陣というもので、決められた図形を書き、決められた呪文を唱える事で魔法が発動する。図の大きさや細かさで魔法は大きく変化し、細かいルールはあるものの、応用が効く便利なものであった。
例えば複雑な魔法は呪文が長くなりがちだが、呪文そのものを短簡略化してくれる魔法陣もあって、人間に擬態する魔法陣と合わせて体の一部にでも書き込んでおけば、【大臣チェーンジ!】と叫ぶだけて、いつでも擬態魔法が発動した。魔王様は我らにとっては神様な存在で、魔王様さえいてくれれば、我等は世界を牛耳れると思っていた。
しかし魔王様はラヴォス召喚の儀式の最中に行方不明となられ、我らは人間に敗北した。人に擬態してイギリスを占領していた西側の魔族らが裏切り、人間と結託して世界中の魔族を滅ぼしたのだ。我ら南部魔族らもその殆んどが虐殺された。我の様に魔力値の高い一部の魔族のみが人間に擬態できる魔法にて生き残る事はできたが、もはや魔族としてではなく人間社会の中でしか生きられなかった。我ら魔族が夢みた世界は魔王様のような絶対強者が統べる世界であり、ひ弱な人間共が群れを成して生きる世界ではない。
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という価値観を息子に語って聞かせた事はあった。でもそれはちょい悪親父を気取っただけ、カッコつけただけで、まさか息子が真に受けるとは思いもしなかった。
息子はルッカと一緒に中世へと旅立ってしまった 。(監視役のコウモリからの報告から。二匹で張り付いていて一匹はゲートに入った。)
魔王様と交渉して魔術についての研究したいのだという。
帰ってきた息子からの報告によると、魔法陣に関する魔術は【失われた古い知識】が元になっているそうで、先人の大魔術師が地球全体にかけた魔法による効果から魔法陣が機能しているのだそう。
魔法使いの才能が無い者でも魔法使いになれる仕組みだそうで、そして実は魔王様は古代人でタイムスリップしてきたそうで…
魔王様は長年の研究でゲートを開ける魔法を開発したそうで魔王様が知る限りトルース山のゲート(ラヴォスによって魔王様が飛ばされた場所)は滅んだ古代へ繋がっていたそう。
それが何故かは判らないけれど古代ではなく現代へと繋がるようになった。
魔王様は自分と同じようにラヴォスゲートに飛ばされたかもな姉上様を中世にて探していたそうなのだが、諦めてしまい ラヴォスに復讐しようとしていたらいのだが、いつの間にか現代と繋がったので現代にて姉上様を探しているのだそう。
見つかるといいね。
※この文章はヤクラが登場して息子が登場した後になってからだろう。
で、魔王が現代でサラ探しをしている間に、ルッカはゲート探索装置を開発して未来にin
ラヴォスによる惨状を知る。(なにも裁判や逃亡劇から未来に行く必要なんてなくない? そこに執着してると作るの疲れすぎ)
魔王と未来を冒険し、ロボを手に入れ、最果てから、中世へ。
戦争をいさめつつ、カエル(実はサイラス)に元に姿に戻りたいか聞くが、今のままが良いと拒まれる。
原始へ
エイラと友達になってラヴォス落ちて古代ゲート発生。
○魔王、ボッシュの顔を覚えていなくて、ボッシュもジャキと魔王の容姿が違いすぎて同一人物とは思いもよらず、互いに古代人だと気付かない。