クロノファン2022

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ガルディアは人間に擬態できる魔族を捕らえて研究した。

姿形、声色、服装をそっくりに擬態する魔法陣の技術があり、人間がその魔法陣を使っても魔力がなくて発動しなかった。魔族らは誘拐した人間を魔法陣に乗せ、呪文を唱える事で衣服姿込で擬態できる魔法を習得する。、しかし、人間を誘拐しなくとも髪の毛を手に入れるだけで良い魔法陣もあり、擬態するだけなら、とても簡単らしい事が判った。

魔族すらも擬態を見破るのは困難らしいが、一部の魔族は、擬態した人間かそうでないかを気配(魔力)で察知できるという。
人間に擬態している間は、戦闘力は格段に下がるのが難点であるが、それでもスパイとして利用価値はある様に思えた。
ガルディアは人に擬態できる魔族を捕虜にし、、他国のスパイとして使えるかどうかを試した。

捕虜となったミアンヌの子孫はガルディアに仕えるスパイ魔族としてパレポリに潜入していた。パレポリはガルディア領内の地方の領主であったが、南西の新興国エルニドと交易をし始めてから急速に財政が豊かになり、私兵と武器を集めていた。ガルディアに謀反を起こす可能性があるのではと引き続きミアンヌは潜入していた。

そんな折、ミアンヌは捕まってしまう。犯人はダルトンであり、魔の気配を察知する事ができたダルトンはミアンヌが人間ではない事に直ぐに気付いた。

ダルトンはミアンヌを拷問等で吐かせる必要はなかった。思考を盗聴できる魔法道具を持っていて、ミアンヌがガルディアのスパイだと気付く。ダルトンはミアンヌをゴーレムに改造し、自分のペットにしようとしていた。そこにクロノ、ルッカ、マールが現れる。バトルの末、ダルトンは再び逃亡を測った。

ダルトンが逃亡に使っているのは、ダルトンゴーレムを召喚する際に生み出す空間穴だった。ルッカはその空間穴にダイナマイトを投げ入れた。

ダルトンにクリティカルダメージ。
穴からグッタリしたダルトンができて逮捕に成功する。
ダルトンはほっとくと魔法で何でもできてしまう。逃亡も簡単だろう。嘆きの山にボッシュが氷付けで封印された様なやり方でしか、束縛することはできそうにない。
クロノ達はあれこれ考えて、ゲートが無くなった時の最果てに置いてくる事にした。

クロノ達メンバーにはロボがいた。

ロボは消える事なく、平和なった未来へと飛ばされていた。
なぜロボが消えなかったのかは、リーネ誘拐事件の際に消えたマールについて関係していると思われた。マールが生まれなかったら、クロノはマールと出会った記憶すらない筈だが、しかしマールの記憶はクロノの中に残っていた。この事から、マールが消えたのは誰かがクロノトリガーの様なものを使ってマールを回収して、リーネ事件が解決された時間に、再びクロノトリガーの様なものを使ってマールを元の場所に戻した可能性があった。

つまり、中世にクロノ達が関わってしまいリーネが殺された後、マールと共に現代に戻るとマールの生まれてない世界があり、、マールが帰る場所が無かった。ルッカはどうしていいか判らないものの、未来に行ければ何か解決方法が判るかもしれないと思い、ゲート探索装置を作り、ガルディアの森から未来、最果てと行きハッシュから好きな場所と時間に行けるクロノトリガーについて教えて貰った。

リーネを助けるべくクロノトリガーを使う。マールは生まれて来れるから歴史には矛盾はないと思っていたが、現代に戻るともう一人のマールともう一人のクロノ、もう一人のルッカがいるという歴史の分岐世界が作られていた。


この問題を解決するにはもう一人のクロノ達を殺すか、世界を交換して貰べうべくクロノ達に交渉するかしかないが、そんな図々しい事、できる訳がなかった。

つまりクロノトリガーの使い方を試行錯誤している内、リーネ失踪中に、マールを消して事件を解決したタイミングに出現させるという事を意味もなくやってしまったのではないかと。原作クロノ達はクロノトリガーを実験的に使われて生み出された世界線にいる存在だったという事かもしれない。

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魔族は特性上、魔王のいいなりになるしかなかった。

ジール王国による遺伝子操作によって生まれた魔族は王族に従う様遺伝子にプログラムされていた。とはいえ、その支配構造の仕組みは完璧でもなかった強い憎しみや不信感を持てば逆らう事も可能性であり、ビネガーの様に魔王を裏切って命を狙う事あった。

ビネガーにとって魔王は奇跡の人だった。魔王が現れるまで魔族は魔法を使う事ができなかった。一部に似たような特殊能力を持つ魔族は存在していたもの、人に擬態したり、屍に魂を吹き込んだり、屍を合体して巨人にしたりとの高等な技術は、魔王が全が伝授していた。

魔族は魔王のカリスマ性に強い憧れを抱いた。ビネガーも同じであり、魔王が人間に少し似ていたといえ気にする必要もない程に魔王に心酔していた。

ジャキ(魔王)が魔界にやってきた15世紀終わり頃、人間界では実用的な銃火機が開発され、広まり始めていた。近い将来、魔界が人間に滅ばされると思っていたビネガーとって、魔法を伝える魔王の存在はまさに救世主であり、魔王さえいえば人間界を支配できるのだと信じていた。その魔王が魔界を裏切り、人間側についたことが、ビネガーは許せなかった。

とはいえ、ジールの生み出した改造生物の子孫として、ビネガーは魔王を完全に憎みきる事もできなかった。魔王がいなければ魔界の寿命は、もっと早く尽きていたかもしれない。魔法を伝授されていなければビネガーも今頃は人間に殺されていたかもしれない。

ビネガーは疑問だった。何故、魔王は人間側つくのかを理解したかった。最後に魔王に会った時、逃げた振りをして小さなコウモリに擬態し、尾行した。魔王はクロノ達と共にシルバードに乗って消えてしまったが、何度かチャンスがあり、座席の裏に隠れて時を超えた。

未来を破壊するラヴォスの存在と魔王の姉を探したい事情を知ったビネガー。

全ての事情に納得しきったとはいえないものの、魔王がいなければ魔界は早々に滅んでいたし、未来に生き残っていた魔族もラヴォスにより絶滅していたかもしれない。

ビネガーは魔王を許そうとしていた。

しかし事情がそうなら言ってくれれば、自分も協力にしたのにと思うビネガーだった。
魔王が魔族より人間を信用したのが、悲しかったビネガーは、モヤモヤしながら魔王を尾行し続けていた。

日々、サラを探していた魔王。ビネガーの尾行については知ってか知らずか放置していた。