クロノファン2022

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アレンジクロノ(嘆きの山の正体)

不思議山のゲートはラヴォスが飛来するはるか昔からあった。ラヴォスが飛来して6500万年の間にゲートは北上し、磁場が変化し、周囲の大地を巻き込み、空飛ぶ山となった。浮かぶ山を古代の人々は大地から取り残された悲しい山(嘆きの山)と呼ぶことにした。

古代人は魔法が使えた。その力で嘆きの山を大地に戻そう、動かそうとしたが、山は勝手に空に向かった。山はその上にある重力点に引っ張られていただけで、山が勝手に動いている訳ではなかった。不思議な事に山以外はその重力点に引っ張られなかった。


山頂にはギガガイアがいた。クロノ達がこのギガガイアを倒すと風が止んで山が落ちる。しかもギガガイアそのものがボッシュを閉じ込める為の封印だったらしい

古代人はこの寒くて過酷なこの場所を罪人の収容施設に利用し、侵入者と囚人を見張るセキュリティシステムとして人造生物(魔族種ギガガイア)を配置したということ

アレンジ小説
中世の魔王はラヴォスゲートに呑み込まれると嘆きの山そのものから出現した。

魔王にとって見覚えのある場所だった。最初に嘆きの山に来たのは子供の頃、犯罪者は裁かれた先でどうなるのか気になり、こっそり空を飛んで見に行った。当時は山頂にいる人造魔人兵ギガガイアに驚き直ぐに逃げ帰った。それ以来、40年ぶりにこの地を踏んだ。

当時のジャキは魔神機実験の詳細は知らなかった。覚えているのは賢者ボッシュが幽閉されたという話題で王宮が騒がしかった事。国全体から黒の風(死の気配)を感じ、ラヴォスの異常なエネルギー気配に不安になり、ラヴォスの間にいるサラの元へ向かいゲートに呑み込まれた。それくらいしか魔神機やラヴォスの事は知らなかった。ラヴォスがゲートを生み出した元凶なのだと魔王は今になって知った。

魔王は空を飛び、天空都市へと向かった。この時代での魔王は住所不定無職であり、このまま王宮に入るのはセキュリティ上難しかった。

魔王は街中を徘徊し、身元を売ってくれる業者を探した。古代のカネは持っていないので武力で身分証を確保し、王宮へと向かった。未来予知ができる特殊能力者キャラを演じプレゼンした。数分先の未来が見えるとか、都合の良い未来予知ができる訳じゃなく、ラヴォスの影響に関する未来だけが見えるといった偏った能力者を演じた。

ボッシュが幽閉される未来を言い当てた事で、ジールに目通りされた魔王は、なぜボッシュが幽閉される事になったのかを関係者に詳しい話を聞いた。ボッシュラヴォスが暴走すると言い出し、魔神機を破壊する武器を造っていたという。ラヴォスの危険性をボッシュは強く訴えていて、つまり魔神機の実験を止め、ラヴォスを目覚めさせなければ、全ての問題が解決されるのだと魔王は思った。

魔神機を止めるにはどすれば良いのか。未来からきたジャキだと名乗り、信じて貰えれば止める事はできるかもしれない。魔力の気配色は40年の間に変わったが、ジャキに近い気配色として残っていた。ジールを説得できる可能性はある。名乗り出よう。そう決断した瞬間、魔王の存在は消えかけた。

歴史を変える事は、今ここにいる魔王の存在が成立しないという意味だった。この時代のジャキがラヴォスゲートに入るシナリオが成立しないと、魔王はこの時代に干渉できないという意味だった。

魔王はラヴォスの目覚めを阻止する事ができなかった。目覚めた後からラヴォスを倒せばいいのか? だが黒い風は国中全体に漂っていた。恐らく戦っても勝てはしない。中世の世界でみた三角ピラミッドは天空都市がラヴォスに落とされた姿なのかもしれない。勝てないにせよ、サラを連れて安全な場所に逃げる事はできる筈だ。そう信じる魔王だった。

この時代、人造魔族の実験の過程で世界中から実験材料となる生物を集めていた。
氷河の化石からアザーラに系統したテレパシーが使える希少な生物が発見されたが、王家はその存在を知らされてはおらず、ダルトンは極秘に研究し、テレパシー能力が得られる脳の配列を突き止めた。合わせて他人の思考を盗聴できる魔道具も開発した。


クロノ達は入国管理局を経由してジール王国に入った。
現代人特有のファッションをしていて好奇な目にさらされる。一方でカエルやロボは特に目立たなかった。魔学的に生み出された精霊(グランとリオン)の様に、人工的に生物を生み出せる文明においては、逆に派手すぎる格好の方が目立たない。

クロノ達に観光を楽しむ暇はなく、現代から連れてきたボッシュの要望で王宮へと向かった。ラヴォスよって崩壊する世界を救いたかったボッシュ。王宮へはボッシュのコネ、ボッシュの顔パスで入っていたが、この時代のボッシュは嘆きの山で幽閉されていた。王宮はざわつき、脱走したボッシュを捕らえようと衛兵が動き出した。2人のボッシュの存在が歴史を大きく変える可能性があり、ボッシュもクロノ達も消滅しかけた。透明人間の様になり、王宮から逃げるのには成功した。ボッシュラヴォスの目覚めを阻止できない前提の元、ラヴォスを倒す計画をした。古代の戦争で使われた魔導兵器を海底神殿に下ろすべく、関係者であるダルトンに交渉を求めた。

ダルトンに未来から来たことを告げた。
思考盗聴でクロノ達から未来の情報を引き出したダルトンラヴォスを倒す事に協力的だった。しかしラヴォスエネルギーも必要であり、ボッシュの言い分は聞く振りをして、魔導兵器の出力は弄られ、弱いものへと変更された。天空都市が滅ぶとしてもまた造ればいい。ダルトンはその様に考えていた。



魔導兵器はラヴォスを取り囲む様に置かれ、ジールに気付かれない様、透明化魔法の処理が施されていた。
魔導兵器は三人連携技のミックスデルタの様な攻撃が出る仕組みになっていて、囲んだ外側には破壊の影響はない。起動するには機械のスイッチを起動する数だけ同時に押さなければいけない。



ラヴォスはエネルギーを吸おうとする魔神機の力に抗っていた。
抗う力のエネルギーでタイムゲートが発生し、ジャキと三賢者は飲み込まれた。(嘆きの山に幽閉されていたボッシュはサラが助け出していた)

赤い剣を刺して魔神機を破壊しようとしたが、魔神機は機械というよりも生物的な存在だった。魔神機は剣に抗い剣を破壊しようとした。グランとリオンは赤い剣に乗り移り力を貸した。グランとリオンの力と、ラヴォスから得た魔神機の力がぶつかり合い、剣は高熱で打たれたかの様に鍛練されていき性質が変わっていく。(グランドリオンの誕生)


サラはラヴォスの頭に乗っていてラヴォスをコントロールしようと念を送り続けていた
が、ジャキが消えた事で動揺した。その隙にラヴォスは覚醒した。

魔導兵器を起動したいがクロノ達だが、ラヴォスの頭の上にいるサラが邪魔だった。都合良く上から魔王(預言者)が現れ、サラを連れ出していく。

ラヴォスの前にいたジールはボッシュが念力で離した。

ラヴォスは全長1km。外周2.8km。魔導兵器は外周に沿って凡そ400mの間隔で7つ配置されていた。

クロノ、マール、ルッカ、ロボ、カエル、エイラ、ボッシュ、7人。ルッカが無線で合図すると一斉に魔導兵器を起動し、7角形構造の魔的エネルギーがラヴォスを破壊し始めた。

国が消滅する程のエネルギーをラヴォスにぶつけたつもりだったが、ラヴォスは磁場を歪ませ機械もろとも内側に巻き込み破壊した。

クロノ達もラヴォスの磁場に巻き込まれそうになる。

ラヴォスから距離をとったクロノ達。しかし離れた位置が悪かった。ラヴォスの目からのビームが発射され、ロボが消滅した。腰をぬかしたエイラも避けきれずビームで消滅した。

エイラの死で原始から古代の間に生まれなくなる子孫【6500万年÷出産年齢20=325万人】がいた。

その325万の魂が生まれる事ができない無念さが星に届き、10秒だけ、エイラはタイムリープした。

エイラは10秒先の未来を知った状態でラヴォスと対峙した。
最初にラヴォスのレーザービームで消滅するのはロボ。その次がエイラの番だった。

ロボとエイラは400m離れた距離にあった。
上手く話すのが苦手なエイラ。ルッカがくれた無線機に話しかけてもラヴォス目ビームの危険を伝えられるとは思えなかった。

ラヴォスが向き変えてエイラに標準を合わせるまでにエイラにできる事といえば、無線をロボに投げつける事だった。エイラの超人的肉体による遠投でロボの頭に無線機がぶつかった。

ロボはなぜ無線機が自分に飛んできたのか理解できなかった。拾おうとしゃがみ込み、偶然レーザーを避けられた。

ラヴォスは目覚めたばかりでまだ目が良く見えず、熱温度の世界を見ていた。いわゆる赤外線を認識し外敵の位置を把握していた。

ロボの思考速度は人間の1000倍を越える。なぜ自分が先に狙われたのかの仮説をたて検証できる。
避けながら無線でその仮説を説明した。

またロボはラヴォスの一回目のレーザービームを生き残った事で、ラヴォスがビームを飛ばす際の特徴、変化をパターン認識記憶する。一回目の回避率より二回目の回避率は1000倍増する

ロボはラヴォスの囮になり、クロノ達はラヴォスの間から脱出しようと、テレポートスポットに走った。

外敵(ロボ)が倒せない事に嫌気がさしたラヴォスはエネルギーを溜め始めた。世界を破壊する光が上に向かっていく。


しかし、海底神殿には穴が開かない。
海底神殿はラヴォスのいるマントル層、39000kmに埋まっている。その距離を掘削するには途方もない硬度のドリルが必要であり、それと同じ硬度で海底神殿は造られていた。


ラヴォスの世界を滅ぼす光では天井には穴は開かず、光が全て内側に跳ね返った。世界を滅ぼすエネルギーが全てクロノ達に当たる。

ラヴォス自身は世界を滅ぼす攻撃ではダメージは受けない。。隕石として時速5万kmで地面に衝突しても平気な生き物である。核兵器10万発打ち込んでも平気な体質をしている。クロノ達に核兵器10万発の様な雨が降り注いだ。

サラは魔王に助けられて上階にいた。ラヴォスを映像を見ていて、クロノ達を助けようとペンダントの力を借りてバリアを張った。しかしペンダントの力でもクロノ達を守りきる事はできずに戦闘不能に。

サラは後悔した。バリアではなく、テレポートさせれば良かった。しかし、テレポートさせるには相手に直接触れなければ成らなかった。ラヴォスの攻撃が降り注ぐ中に向かうのが怖くて、バリアを遠隔で張るのがサラの限界だった。しかもペンダントの力はバリアで使いきってしまった。次に同じことが起きたら助けられない。

サラは急いでクロノらを救出に向かった。しかし、ジールが止めた。計画を邪魔した奴ら等このまま捨て置けという。それよりもラヴォスを制御する仕事をし続けろと。

サラはラヴォスに触れ、意識を繋げた。破壊のエネルギーを出したラヴォスは落ち着きはじめ、サラの洗脳を受け入れ始め、ジールは永遠の命をラヴォスに求めた。だがラヴォスの洗脳は完璧ではなかった。ジールの願いは一向に叶わない。

サラはクロノ達を救出したかった。こんなことをしている場合じゃなかった。ラヴォスの洗脳を中断し、クロノ達を助けようとした。

ジールはサラが逃げないように魔法で足を撃ち抜いた。

ラヴォスはサラに触れられた際、その遺伝子を取り込み、洗脳する技を覚えていた。
サラがコントロール可能なのはラヴォスだけだった。その親和性からラヴォスラヴォスを操る技を覚え、いつのまにかサラからの洗脳が効かない耐性を得ていた。

ラヴォスは生物を取り込むべく、吸い込み始めた。ジールは唯一ラヴォスに敵意を向けない存在として、ジールだけは武力の対象から除外していた。

ラヴォスはテレパシーが使え、人の感情を読むことができた。アザーラの祖先がテレパシーが使え、その化石が地中に埋まっていて、そこから遺伝子を得た。
このままでは全員が死んでしまう。取り込まれそうになった瞬間、クロノは全てを賭けて攻撃。魔法を放つ。ラヴォスは破滅の攻撃をする際に目を閉じて顔を引っ込めていた。頭が弱点だと気付いたクロノは頭に向かっていく。しかしラヴォスの目レーザーで消滅する。

少しだけ時間を作ったクロノ。サラは残りの力でクロノを除いた6人に触れて、魔神機のある部屋へと短距離テレポートさせた。回復させ、テレポート装置にて地上に離脱させようとしたが機械が動かなかった。目覚めたラヴォスは魔神機の力をはね除け、エネルギーを吸わせなかった。テレポート装置にラヴォスエネルギーの供給が経たれた。、天空都市も落ちてしまうかもしれない。(天空都市は非常用エネルギーとして太陽石で運用されていた。)

海底神殿は丈夫だったが、温度調節や空気等の生命維持の循環機能はラヴォスをエネルギーとしていた。マントル層にあった海底神殿の外側はバリアコーティングされていた。そのバリアも無くなり、地熱の影響を受けて、そのうち熔けてなくなる。

サラは責任を感じた。助けてくれた預言者と、その他もろもろ、取り残された職員達。彼らを地上にテレポートさせた。

サラは皆に気を使わせまいとペンダントの力だと嘘ぶいて、皆を集め外にテレポートさせた。神殿内に取り越された他の人も助けて、ジールを助けて自分も後から来ると言い残した。

ラヴォスジールに力を借して永遠の命を与えた。
ラヴォスを守ろうとするジールに対して力を貸した。ジールはラヴォスから得た膨大な魔力を使い神殿をラヴォスを守る要塞に変化させ空に浮上させた。黒の夢となったジール神殿は、その中でラヴォスを厳重に守った。

もう一体のラヴォス
が地中にいた。海底神殿がマントル層から浮上する際の衝撃で15分間マグニチュード10の地震が起き続けた。

そのラヴォスは外のやかましさに苛立ち、噴出した。破壊の光で世界を浄化すると、再び安息の地を求めて地殻に潜り眠った。

クロノ達は、そのラヴォスと黒の夢内部から出会うラヴォスを同種の物だと勘違いする展開に…