クロノファン2022

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クロノ、山の中で1人で魔族を倒す

現代に戻るとゲート前には非常線が張られ、ガルディア軍、及び大量の野次馬とマスコミがいた。

人々の間では次元の歪みに消えたのは陛下の一人娘マールディアという事が判明し沸いていた。

野次馬やマスコミはゲート前にて忍耐強く待ち続けていた。テントを置き、寝袋を置き、もう二度と天才ルッカの顔を拝めないのではないかとヒヤヒヤしていた。タバンとララ、ジナ、マールの父親(陛下)も護衛に守られながらゲート前で待っていた。

ルッカがゲートから出てくるという事。世界はその瞬間の映像に歓喜した。天才の頭脳が無事に帰ってきてくれて良かったと熱狂した。ゲートに呑み込まれる王女を身を犠牲にして果敢に助けに向かったクロノは英雄扱いに。

クロノ達は王家の晩餐会に招待され、後日チャーターされたヘリに乗って王宮へと訪れることになるが、その前に記者会見の場が設けられていた。

ゲートの中ついての説明を求められていた。その会見に合わせて前もって政府から必要書類に目を通す様にも指示がなされた。

書類にはゲート先について、万が一タイムスリップや異世界へと通じていた場合には世間に秘密にする事等が書かれていた。また会見が終わり次第、事故調査委員会の聴取を受ける事にも同意する様に書かれていた。クロノ達は書類に同意のサインをした覚えはないのに筆跡を真似られたサインが既にされていた。

会見でどう説明するのかルッカは悩んだ。


ゲートの向こう側から一切の連絡が出来なかった件に関して、仮に電波の届かないアマゾンの奥地だと説明する。帰ってくるのに時間が掛かった件を現地の先住民に敵と誤解されて持ち物全てを取られてしまい、説得し帰ってくるまで時間が掛かった等の説明をしたとしても問題がある。

理論上、テレポート技術は地球の反対側にまで一瞬で行けるが、それには膨大な電力を要した。技術的な嘘をでっち上げる事の後々の問題を考慮すると、遠くに行ってました説で会見を受けるのは技術者として受け入れられなかった。

会見をするにあたり、政府による会見のリハーサルが用意されていた。

魔族を見たという話や異世界の話やタイムスリップ説の話をするとリハーサルは中断され、担当者に怒られた。


ルッカは【アマゾンの奥地とテレポートゲートで繋がるという嘘についてをマールの持つペンダントの特殊な鉱石波長が関係していて、その波長は時間と共に弱まっているので、今後再現性が望めない。】という嘘で会見をするというと、担当者は了解した。

〜記者会見〜

記者『ゲートに入る前と衣装が違うような…』

ゲートに入る際、クロノは半袖カッターシャツ、下は黒スーツだった。現地調達した衣装はどう見てもタイムスリップ感満載だった。

ルッカ『アマゾンの奥地で捕まって身ぐるみ剥がされた際に、代わりに渡された服であり、最近アマゾンで流行している服装よ!』

そんな訳あるかい!と皆思っていたけど、これで世界が丸く収まるならと皆が暗黙の了解をした。
タイムスリップならば国は重大事案としてその事実を隠させるだろうと察した。

事故調査委員会ヒアリングには、【過去の世界】【または良く似ている別の世界】だと答えた。マールのペンダントが事故の原因であること。クロノ達が見てきた魔族やカエルの説明を調査担当者は興味深く聞いていた。

事故の危険性があるとされ、念の為にと、千年祭に置かれたテレポート装置は撤去された。数時間に及ぶ聴取が終わると、既に朝になっていた。
クロノ達は自宅へと送迎された。

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ルッカは大臣に追われて車の中に逃げ込んだ

しかし幻覚をみたのか大臣はいない。しかし大臣はバックミラーに写っている。もう一度目を凝らすと大臣の幻覚は消えた。

ルッカが目覚めると車の中にいた。連日の転送装置の調整や実験に向けての会場を想定としたスピーチの練習。ゲート先から帰ってきた後は、記者会見への対応と事故調査委員会への報告、数日まともに寝ていなかったルッカは、委員会が手配した送迎車の中で寝てしまっていた。自宅に到着した頃、大臣の悪夢にうなされて目覚めた。

この国の大臣にあまり良い印象が無かったとはいえ、大臣が自分を襲う夢を見る程に不信感を持っていたことにルッカ自信も驚いた。思えば中世の教会にて監禁されていた大臣に良く似た大臣だった。大臣に変身するヤクラを倒せずに逃げられてしまった事から、不安になっていたのだろう。ヤクラの異常な強さは生命体の次元を超越していた。ヤクラがゲートを越えて現代についてくるのではないかとすら思った。ヤクラの寿命がどの程度か判らなかったのもあり、400年経った現代でも生きているのではないかとすら思っていた。

しかし現代には魔族なんていない。歴史にその痕跡すらないのだ。ゲートの先は400年前のガルディアっぽい異世界だとは思うが、マールが消失した件もある。もし歴史が地続きであり、魔族が存在するのであれば、魔族が存在する歴史は隠蔽されている事になる。現代に帰還して直ぐ、真っ先に政府関係者に呼び出された。記者会見に対して言ってはいならない秘密保持契約を結ばされた。ゲート先の情報については【国民の混乱を招くのを避ける為に一切の情報は公にてはならない。】というものだった。今にしても思えば、政府の対応には疑問だらけだった。クロノとマールが消失して帰って来るまで5時間程だった。通常、お役所仕事は遅いはずで、ゲートが発生してから僅か5時間で対応するというは早すぎて不自然でもあった。政府はゲートの存在を最初から知っていて対応マニュアルを作っていたかのよう。400年前は魔族がいるのが当たり前の世界だったが、それを歴史の痕跡にも残らない様にできるとすれば、大きな力を持っている国家や政府しかできないだろう。しかし魔族のいた歴史を消したとして何のメリットがあるのだろう。ヤクラの様な化け物が死ぬとも思えなかった。現代でもヤクラは生きていて、それを政府が隠しているとしたら…

ルッカは委員会の送迎で自宅に到着したが、大事な事を忘れていた。千年祭会場に自家用車を置いてきぼりにしていた。あとで取りに行くのも面倒なので、会場へ向かって欲しいと運転手にお願いした。

転送装置の前には未だにマスコミと野次馬がうようよしていた。委員会により事故防止の対策の為かゲート【空間の揺らぎ】はコンクリートの壁で囲まれていた。今後、委員会の許可なくゲートに入る事はできない。異世界への介入にせよ、歴史への介入にせよ、好ましくないのだと委員会と相談して決めた事とはいえ、もうあの世界に行けないのだと思うと少し寂しかった。

一見すると平和な現代だが、世界はヤクラに支配されていた。クロノ達が現代に帰った後、ヤクラは再びガルディアの関係者にに成り済まして政権を掌握した。

ヤクラとその配下は、ボロが出やすい顔の広い王族や大臣には成り済まさず、王家の従者や議員、財務省等の官僚らに成り済ました。

新王派だった大臣は脅され、常に行動を監視されていた。『自身、及び王族を殺されたくなければ指示に従え』と

ヤクラの出した指示は人(食糧)を誘拐してくる事。
魔族が何もせずとも食糧を調達できる仕組みを作る事が大臣に課せられた使命だった。

大臣がその使命を果たさないと身近な者が見せしめに殺される仕組み。大臣の任期が終わり新たに大臣が選ばれると、同じ使命が与えられる。マールの母が先だって死だのも言いなりにならない大臣への見せしめからだった。

400年前、ヤクラは教会から退却した後もコウモリ魔族のスパイをクロノ達に張り付かせていた。トルース山にてゲートが開いてクロノらが消えたとの報告を受けたヤクラだったが、当時はゲートの意味が判らなかった。400年後の千年祭でゲートが開き、クロノ達が消えた現象を見て謎が解けた。クロノ達は過去に行き魔族を見たのだと理解した。

政権を掌握したヤクラは、人間を効率良く繁殖させる為、人間にとっての不安材料になる魔族の存在を消す事にした。

人間に擬態できない魔族を片っ端から殺していく事で魔族が存在しない世界を演出する事ができる。魔族の全体数が減れば食糧となる人間もひとり占めができる。
魔族が減る事は人間にとっても都合が良く、人間に魔族を殺させる政策は国会の承認を得やすかった。


ヤクラは魔界や魔族の情報を人間に渡して、効率良く戦争を展開させて勝利していく事で、急速に魔族は滅びた。

魔力の気配を察知する魔族がいて、ヤクラはその力を利用し、隠れていてる魔族も片っ端から殺していく事で、現代の魔族らは、そのほとんどが絶滅してしまった。

ヤクラのやり方はガルディア国内に留まらず、世界中に手を広げていった。世界はヤクラが支配したも同然だった。


ヤクラにとって魔族が存在する事を知る人間がいる事は邪魔だった。クロノ達が過去で魔族を見たなら口封じに殺さなければいけない。

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事故調査委員会の関係者は、ヤクラ配下の魔族で構成されていた。その魔族の送迎でクロノは自宅に送られる。


しかし車は自宅へは向かわず、人気のない山へ行く。クロノはそこで魔族の餌になる予定だった。

ルッカは社会の発展に寄与する発明家として、魔族側にとっても存在価値は大きい。殺しはせず行動を監視される事になった。

マールが死ぬと王族として大規模な葬儀やらで国費が数億円はかかる。マールに魔族が成り済ますしてマールを監禁するのが妥当と思われたが、ヤクラのルールで顔の広い王族には成り済ましていけなかった。
とはいえまだ未成年であり、あまり顔が広いともいえない。マールの処分に関しては保留とされ、監視対象となった。


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クロノは魔族を倒していた。ルッカから千年祭のお土産に貰った刀、カエルに貸した刀、それで倒していた。

クロノを送迎した魔族はひとけのない山の中へ連れていった。そこで圧倒的な力差でクロノを倒すつもりだった。その魔族は鋭利な刃を通さない硬い体をしていた。千年祭のお土産用に作られた刀なんて玩具だと思っていた。けれど普通の刀ではなかった。硬いヤクラにも通る切れ味で、刃こぼれ一つしなかった刀だった。魔族にとってあり得ない出来事であり、油断していた。

クロノが手にしていた刀は特殊な魔力が込められた刀であり、斬る相手の魔力量に比例して切れ味が上がるものだった。
制作者ボッシュはこの世界の魔族が人間に悪さをしている事を知り、対魔族用の武器を作り人々に広めていた。千年祭で偶然手に入れたそれの価値について、今のクロノは知る由もなかった。


クロノはルッカに電話をかけた。今しがた魔族に命を狙われたと告げると、ルッカは車のエンジンをかける手を止めた。

この国の大臣に殺される夢を見たのは正夢なのかもしれないと思った。過去の世界でシスターや大臣に成り済ましていた魔族の存在について、もし400年の間に王家が魔族に侵食されていれば政治や行政も侵食されていてもおかしくはない。
クロノの命が狙われたのはゲートの世界を知ったからなのだろうか? だとしても何故なのか。過去でリーネ誘拐を阻止したからか? 400年間恨みに持ってたということか?


もし自分が自分を殺すとしたら、車の中に爆弾を仕掛けるかもしれない。エンジンをかけた瞬間ドカンと爆発する様に仕掛けるだろう。ドアを開けた瞬間に起爆する仕掛けかもしれない。

ルッカは後部座席に置いておいた斧(転送装置のスイッチが誤作動して危なくなったらケーブルを破壊する目的で用意していた。)で車の窓ガラスを割って外に出た。


ルッカは家族が心配になった。人質に取られればおしまいである。クロノの親も心配だ。マールはどうしているのか。マールは王族故なのか携帯を持っていないくて連絡
ができない。

ルッカはクロノと家族らを連れて逃亡する計画をしたが、監視カメラ社会であり、逃げ場がないと思った。逃げられる場所はゲートの中しかなかった。しかしコンクリートで閉じられていたゲート。


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ルッカはタクシーに乗り、自宅へ帰り、ゲート前を破壊する為のダイナマイトを用意した。
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クロノが倒した魔族。その魔族から任務完了の報告がない事を疑問に思った仲間の魔族は、現場にかけつけた。クロノが現場から逃げ出して30分が経っていた。クロノはルッカの指示で千年祭ゲートにいた。
ルッカはダバン、ララ、ジナを連れてきていた。

クロノが倒した魔族。その魔族から任務完了の報告がない事を疑問に思った魔族は、現場にかけつけた。


ヤクラは命を狙ってはいないのだが、ルッカは恐怖に満ちていた。※(ヤクラの描写を無くした方がスリリングだよな。ルッカもマールも命を狙われる展開の方がスリリングだよ。スマホを持ったクロノみたく)
車は監禁的な構造(運転席と後部座席こ間に壁がある。)で出られない。電話で助けを求めるが、電波が遮断されダメだった。山の中ってのはダサいな。、遺体の骨とか残るのなら人の不安を煽ってしまい、良くない。、どのかの監禁施設(人間処分センター、証拠等が残りにくい場所。)にて連れていかれてからクロノを殺すのが現実的。そこから脱出する。車から催眠ガスがでるなら、抜かりない。


あるいは、スマホを持ったクロノな展開みたく、家のチャイムが鳴って

マールには王族の専用車と護衛が送迎するのだが、その関係者は魔族ではなかった。

マールを処分する役目は大臣が担っていた。大臣は魔族の食糧を調達する仕事の責任者でありながら、マールとは親しかった。大臣はマールの母親を見殺した罪悪感から、マールに対して優しくしていた。その一方でマールの母親を


彼らの送迎でく

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ルッカが自家用車のワゴンに乗り込んだ頃、スマホが鳴った。着信相手はクロノだが、電話の声の主は聞き覚えない男だった。男はクロノと家族を監禁していた。危害を加えられたくないならゲートホルダーを渡せという。ゲート前は封鎖してある。今さらゲートホルダーを渡した所で意味はないと説明すると犯人は『コンクリートの壁くらい破壊する』という


クロノとジナは縛られていて、逃げないように、黒ずくめの男たちが見張っていた。

ルッカスマホにクロノが捕まった映像が届く。

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マールは家出した件を叱られると思っていた。これまで王族として公務はしっかりやってきたものの、その意義が判らなかった。街で見かける人々、普通だが当たり前の様に友情や恋人関係育む人たちが羨ましくて、つい家出してしまった事を父に説明した。
反省は伝わる以上に伝わった。妻を失くしての一人娘。目にいれても痛くないマール。むしろ反省しているのは父親だった。マールに友達が出来た事を喜び、挨拶の電話をかけた。

クロノの自宅は男達が押し入っていて電話に出られない。

ジナは「きっと取材の依頼電話よ。これからクロノに取材の予定が入っていたの。キャンセルするから出させて」と黒ずくめに言った。

ジナは電話を取った。

「もしもし、マールの父親でございます。」

突然の陛下からの電話に驚いたジナだった。聞き耳をたてていた黒ずくめも同じく驚いた。

ジナは少々無鉄砲なところがあった。王様ならば絶大な権力があるはず、たとえ自分が人質になっていたとしても、「助けてーー!」と叫べば、助けてくれる気がした。


今さら人質を殴ったところで遅い気がする。見せしめにクロノを殺したところで今後人質としての駒がなくなるだけ。王様が通報するだろうから一刻も早く逃げないといけない。場所を移動して人質交渉を再開する計画もあったが、手間がかかりそうなのでその計画は無しとしていた。。黒ずくめは逃げ出し、クロノとジナは助かった。


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警察に事情聴取されているクロノとジナ。今後、クロノ宅まわりの警察の巡回が強化
される事になり、当面、安全は確保されるらしい。


庭にヘリコプターが着陸し、中からガルディア王とその娘がでてきた。心配になり駆けつけてきたそう。

出会いと生還を記念し、皆でパーティーしようぜと邸宅に招待される。後日、ルッカ、タバン、ララ、クロノは王家の護衛付きリムジンで迎えられる事になる。


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パーティーの最中、警察がかけつけた。
警察はクロノをホールドアップさせると、クロノのポケットから小型爆弾を取り出した。突如、爆破テロの容疑がクロノにかけられる。

あり得ない事だった。持ち物検査は入邸前に受けていた筈だった。しかし厳然たる態度の国家警察は誰の意見も聞く事はなかった。

クロノは警察署で取り調べを受けた後、留置場に入れられた。


ここまで全てがヤクラの仕業だった。
ヤクラは長生きで400年たった現代でも生きていた。
ヤクラはゲート事故を千年祭の中継映像で見ていた。
ゲートに呑み込まれた被害者二名(クロノとマールの画像)が画面に大きく表示され、ヤクラは思い出した。一人は400年前のリーネそっくりの女で、もう一人は教会にてカエルと共にいた赤髪の男。ヤクラは配下のコウモリ魔族に命令を出しルッカを尾行させた。タイムスリップができるのだと知ったヤクラは過去に戻ってやりたい事があった。


【魔王様のラヴォス召喚を阻止し、人間から魔界を守ること】

16世紀、魔界は人間界が生み出す飛び道具(銃兵器)による滅亡の道を辿る事になる。魔力の高い魔族は人間に擬態して人間に成り済まして生きれるが、そうでない魔族は魔界の棲みかを人間に追われて絶滅していった。魔王様がラヴォス召喚の儀式の副作用で消失しなければ、そして、もっと魔法を教えて下されば、世界は魔族が牛耳る事ができたかもしれない。

ヤクラ自身、魔王様に仕えなくともガルディアを乗っ取る事はできると思っていた。

ガルディア人は魔族が人間そっくりに擬態できるのだと知るなり、仲間同士にしか判らない合言葉を作るのを徹底したり、生活スタイルが変化した人間がいないかを互いに監視しあっていた。その力を入れようはは以前よりも増していて、隙をみて王権を手に入れようと画策していたが、、とうとうそのチャンスは来なかった。魔族と人間の戦争は魔族側の敗北で終わり、動かせる配下も少なくなってしまった。合わせて第一次世界対戦と第二次世界大戦も起こり、人間界の権力闘争もややこしくなり、戦後経済の急激な発展もあり、わざわざ人間関係のしがらみの多い王権を手に入れるよりも、民間人に成り済ます方が得策と考えてひっそりと生きていたヤクラ。

しかし支配者になる事を諦めきれなかった。

ヤクラはゲートホルダー奪って過去に行く為に、ゴロツキをカネで雇いクロノを人質にして交渉していた。力のある魔族の配下を使ってルッカから直接奪う事もできたが、魔族狩りをする謎の組織がいてヤクラは怖がっていた。魔族狩りをする組織の中に魔力の気配を察知する能力者でもいるのか、人間に擬態していてもばれてしまい迂闊に街中を歩くこともできなかった。殺された魔族は死体すらも残らない様に処分されているのか、魔族の死体が上がるなんていうマスコミ報道も一切ない。
やり方が手が込みすぎている。ヤクラは謎の魔族狩り正体は国だと思っていた。

ヤクラはマフィアのドンに成り済ましていた。
魔力が感知されない地下深くのシェルターにて、太陽を浴びない引きこもり生活をしていた。

魔力の高い配下を使うのは、いもずる式に自分の身元が割れかねない危険な行為。
末端のどうでもいい低級魔族を使うにしてもリスクは0じゃない。

しかしヤクラはリスクを犯す。ゲートホルダーがあればゲート先に逃げ込めばいい。
ヤクラはルッカの家に突撃した。

クロノが逮捕されたのは、なんでや?
そこはカットして、ヤクラ、ルッカを口に咥えて誘拐する。

リムジンに乗ろうとしたルッカを拐う。
家のチャイムを鳴らし、とかどかと入ってくる。

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コンクリートを頭突きで壊した後、人間になり、ゲートをホルダーを使おうとしたとき、魔族狩り(マシンガン持ちの人間)がやってくる。魔族狩りを打ち倒していると、ヘリが到着し、ミサイルがぶちこまれる。ヤクラだいだめーじ。ヤクラはルッカを咥えて逃げた。ハイウェイを走り抜けガルディアの森に逃げ込み、諦めかけたとき空間の歪みを発見。
人間に戻りゲートホルダーを起動する。ルッカと共に未来へ

現代ではヤクラの様な目立った行動をした魔族は珍しかった。監視カメラ社会でありいたる場所に痕跡が残り、証拠隠滅はしきれなかった。政府は記者会見を開き、バイオテクノロジーによりゴキブリが巨大化したと嘘をついた。国民の不安を煽らない為の策なのか、魔族の存在については決して認めなかった。

※一見して平和な現代だけど総理大臣はヤクラが成り済ましている。
ガルディアの行政はヤクラに支配されていて、独裁政権下にあって、でも人々は不満がない。
知らない内に食べられている。その真実を未来で知るか、ナレーションで知るか、どちらでも良い気がする。

#スマホを持ったクロノの現代をぱくってもいい。
大臣は王族らを人質取られていて、

参考note


復興の為の瓦礫撤去、遺体の火葬、怪我人の治癒をクロノ達が手伝っていると、カエルが相談しにきた。リーネ救出の際に誘拐犯と間違われ、やむなく未来人であることをカエルには説明していた。カエルは未来において魔族は存在しないのだとクロノ達から説明を受けていた。しかしガルディアの首都は破壊し尽くされ、魔族が居なくなる未来が想像できなかった。

23世紀のコンピュータから得た歴史の情報によると、魔族に関する情報はなく、16世紀に壊滅したガルディアについては、震災の影響によるものとされ、イギリスやドイツ等による財政支援によって復興する歴史になっていた。

クロノ達の知る歴史とは繋がって


♯↑だと現代を魔族が支配しているという記述があって矛盾してしまう。
現代は魔族は影の支配者で通す展開にするなら、平和な世界に帰ってきた設定にする。


王家を支配すると第一次世界大戦


クロノ達がゲートを利用した際、知らず知らずの内に現代のコウモリ魔族を過去に連れて来てしまった。魔族の敗戦の歴史を中世の魔族は学んでしまい、魔族が有利な展開になる世界となってしまった。その事をカエルに説明する勇気は今のクロノ達には無かった。その代わりにグランドリオンの情報を教えた。

※魔の気配を感じる事ができたクロノ達は原始時代にラヴォスの気配がない事を不思議に思っていた

~勇者バッジの伝説~

10年前、サイラスは燃やされ勇者バッチをカエルは手に入れた。勇者バッジは王家が戦果の功績を称えて発行する証であり、カエルはそれを相棒の形見として持っていた。本来であれば王家に返還せねばならなかったが、王家にワガママを通してカエルは受け取った。サイラスの遺体が無かった事もあり、国民の間ではサイラスはどこかで生きているのではないかという憶測が飛び交った。グランドリオンを持って再びサイラスが現れてくれれば魔族を一掃してくれる。そんな期待論にすがり付く者らを騙して復興を促す為、『勇者バッジを持ったサイラスを見た気がする』というデマが広がっていた。サイラスが幽霊となって魔族を成敗してくれると期待する者もいた。


みだりに人に見せる物でない為、

マヨネー対策のガキだった。