クロノファン2022

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古代ジール王国は雲の遥か上、高度10万メートルにある。酸素も温度も殆どなくて本来、人が生きられない場所だが魔学技術によってその問題は解決されている。これは海底神殿も同じ仕組みである。地殻深くのマントル、灼熱層に存在するラヴォスを捕まえるには神殿も同じく灼熱に耐えられる構造でなければならない。

どんな過酷な環境であっても魔学を駆使すれば住み良い環境を作れるというのが古代の技術である。偶発的とはいえ何もない世界に飛ばされたとしても準備さえしていれば暮らせるのである。

ラヴォスゲートによって時の賢者ハッシュは気温はおろか空気も重力も何もない世界に飛ばされた。当初ハッシュにとってゲートの存在は魔学工学的にはありうる仮説ではあったが、実際に目にするのは始めてでありゲートへの対策まではできなかった。ハッシュに対応可能だったのはゲートから出た先での対応であり、その為の準備に急を要した。

とはいえ、急場にて無の空間に対応できるアイテムを持ってなかったハッシュ。無の空間ではそこに存在するものは無と中和され、分子崩壊していく。バリアを張ろうが、空間を分離して避難しようがハッシュは消滅

 

ハッシュは元々、時を操作する実験をしていた際、空間を切り離して次元を分離する