クロノファン2022

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試し2

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「嫌だ!!ママを殺したくない。」

「どうしてこんなことしなくちゃいけないの?
「どうしてこんなことになったの?
僕は、こんな事態になった理由を考えた。
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ーー事件発生、X前ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

深夜3:00
僕とパパとママは、一緒に寝ていた。
僕は、なぜか寝苦しくて起きていた・
でも、隣で寝ているパパ達を起こすのは、忍びなかったので、
目をつぶって眠りに付くのを待っていた。

そんな時に、玄関口から、「カチャっ」という音がした。
鍵が開いたたのだ。、僕は、怖くなって、パパ達を起こそうとした、その時

扉が強く大きく開く音が聞こえ、走る足音が聞こえてきた。。
誰かが、僕達の部屋に入ってきたのだ。
入ってきた人は沢山居た。顔は見ると、それは天狗だった。
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気が付くと、僕は、大きな部屋に居た。
何も無い部屋だった。
壁は金属で、まるで、四角い箱の中にいるようだった。

僕は、そこで一人だった。
パパやママに助けを求めるが返事はない。
パパ・・ママ・・一体何処にいるの?

ふと、足元を見ると、何かの紙切れが落ちていることに気付いた。
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ーー父目線。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
気が付くと、私達は、大きな部屋に居た。
壁は金属で、まるで、四角い箱の中にいるようだった。
足元を見ると、ピストルが落ちていた。
私は、びっくりした。と共に思い出した。

部屋に変な、天狗のような人たちが入ってきたのだった。
その天狗達は、私達に、何かをかがせた・・・
これは、夢じゃない。自分をつねれば、痛みも感じる。
ママも理解したようだ。
私達が誰かに監禁されてしまったことを・・・

息子は何処にいった?
息子は何処にもいない。
叫んでも、返事もなにも、聞こえない。
私は、壁を叩いてみた。
もう一度叩いた。

叩いた壁の向こうから、壁を叩くような音がする。
「息子が壁の向こうに居る」。
私は、そう確信した。
壁は頑丈だった。
ピストルの玉もはじき返された。

途方にくれた私は、ふと足元を見ると
紙切を見つけた。
紙切れには、こんなことが書いてあった。

ーー紙切れの内容ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あなた達は、神に選ばれました。
これから神に試されます。
では、神の命令です。
殺し合いをしてください。
どちらか生き残った方を助けます。
息子さんに会えます。
息子さんに会ったら、また、殺し合いをしてください。
どちらか生き残った方を助けます

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嘘だと信じたかった。
こんなことをされる理由がない。
恨まれる心当たりなど無い。
妻だってそうだ。
私達は、断言できるくらいの、平凡な家庭た。
私達は、声を張り上げた。
助けを求めた。金なら犯人に全財産を渡す。命乞いもした。
だが、何も返事はなかった。

時間がだけが、たっていった。

犯人は、本当に殺し合いが目的なのか?
だとしたら、殺しあうことをどこかで監視しているのか?
だとしたら、天井にカメラでも付いているのか?

私がいろいろ考えていると、突然、地震が起きた。
地震と共に、壁が動いた気がした。

しばらくすると、また、地震が起きた。
そして、壁が、動いた。

地震は、その後も続いた。

壁は、揺れとともに、私達の方に迫っていた。。
私達を押しつぶそうとしてる。
このままでは、何もしなくても、2人とも死んでしまう・・・

壁の向こう側から、激しく壁を叩く音が聞こえた。
その激しさは、強さを増している。

息子の部屋も、もし、ここと同じ構造だったら・・・
ぐずぐずしていられない・・・・

私は、、妻にピストル渡した。。。
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ーーー妻目線ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私は、撃った。殺した。
沢山迷って苦しんだけれど、それしか方法が無かった。

パパは死ぬ前に、私に説明した。
「自分は、犯人の言うとうりに死ぬわけじゃない。
「殺し合い」の意味がどういうものかを試す為に死を選択する。
もし、私が死んだ後、助かったなら、君も同じ事をするんだ。。」

醜い殺し合いで、仮にあの子が生き残っても、その先の生きる気力はきっと奪われる。。
それはある意味、全員死ぬことと同じである。。
ならば、一か八か、あの子が、できるだけ苦しまないように、生きる気力を残してあげたい・・・
パパは、そう言って、銃を私に託した・・・。

パパの願い通り事は運んで、私は、息子と対面できた。
私は信じた。あの子は助かる。。。
私は、もう、迷ったりしない。
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ーーー僕目線ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お父さんは?
お母さん・・まさか、お父さんを・・・
どうして、殺したの?なんで・・・

ママは、答えくれない。
ママは、僕の言葉を聞いていない。
ママは僕に銃を握らせた。

「嫌だ。ママを殺すなんて無理だ」
僕は、銃をママに向けている。
早く銃を下ろさなくてはいけない。
だけど下ろせない。
ママは、僕が持った銃を手ごと握ったまま放してくれない。
ママは、僕が銃でママを殺すのを願っている。

僕は夢中で、せがんだ。
ママだって本当は死にたくないんだ。
ママもいっぱい泣いているんだ。
どうして、死ななきゃいけないの?教えて。
どうして、僕がママを殺せると思うの?教えて
殺せるはずなんてない。
僕は、逃げようと必死だった。

突然、ママは、僕の人差し指を銃の引き金にそえた。
僕の人差し指をママが押そうとした。。
僕は判った。
ママは、自分で死のうとしている。
駄目だよ。嫌だよ。
ママを殺させる訳にはいかない。
僕は負けない。
ママを救うんだ。
僕は必死で抵抗しつづけた。、。

だけど、ママの手は、僕より遥かに大きかった。。

銃弾はママに貫いた・・・

ママが痛い。痛がるママを見たくない。。
けれど、ママは笑顔だった。

僕は呆然とした。
僕は力が抜けてしまった。
ママは、僕の力が抜けた隙をみて、もう一回、銃を撃った。。

僕は我に帰った。

ママは、まだ生きている。
死んでない。助けなきゃ。。

僕は、必死に抵抗した。
でも、僕の手を握るママの力はどんどん弱くなる・・。

死んじゃう。ママが死んじゃう。もう駄目だ・・

僕は、もう、力を入れなくても、ママの手を振りほどける。。

でも、振りほどきたくない。

ママは、僕に倒れ込む。

ママは、まだ生きている。
ママの呼吸が聞こえる。匂いがある。

僕は、小さい。僕の力ではママを支えられないない。
僕はママを、きれなくて床に落としてしまう・・・。
ママを落とした床は血に染まっていく・・・

どうして・・・こんなことに。。。
お願いだよ。目を開けてよ。笑ってよ。
僕を見て・・

ママの呼吸が遅くなる。

悔しい、僕は何もできない。
このまま、弱るママを見ることしかできない。

気が付くと、僕は叫び疲れていた。
辺りは静かになっていた。。

僕が体を動かす音だけが、部屋に空しく響いていた・・・
壁に木霊する音は、いつまでたっても消えない・・・
静かな部屋で耳を澄ますと、僕は一人になったことを自覚した。

ママは死んだんだ・・・

僕は何をしているのだろう。
どうすればいいのだろう。
これから、どうやって生きていけばいんだろう。
一人で生きていけるのか・・・
怖いよ。
嫌だよ。
一人は嫌だ。
誰か僕を助けて。
ママを助けて。

犯人でもいい・・・お願いです。
助けてください。
僕達は約束は守りました。
僕達をここから出して・・・

その時、壁が揺れた。。
止まっていた壁が動き出した。

助かった。
お父さん、お母さん、家に帰れるよ。
一緒に家に帰ろう。

よく見ると、動き出した壁は、僕に迫ってきている。

犯人は、約束を守らなかった。

嘘だろ?なんで?どうして?
ズルイよ・・・
パパもママも僕を助ける為に頑張ったのに・・・
嫌だーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!
死にたくない!!
痛いの嫌だ!!
助けて。お願いだから・・・

僕が泣き言を、言っている間にも壁は迫ってくる。
その速度は、今までよりも遥かに速い。
僕の命乞いは一切、聞き入れられることは無かった。。。

許さない。絶対に復讐してやる。
死んでも復讐してやる。
呪ってやる。
生まれ変わって、殺してやる・・・。
お前らの死に顔を確認するまで、何度でも生まれ変わる・・・

そして壁は迫り続け、ママと僕を飲み込んでいく。。

「ちくしょう」
僕は、死の間際まで、この呪いの呪文を唱え続けていた・・・