クロノファン2022

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降りてはいけない下水道

下水道はロボット製造工場の排水設備であるが、モンスターの溜まり場にもなっている。ラヴォスの影響で特殊に進化した生物が魔法を使える様になっているが、まだクロノ達はラヴォスも魔法についても知らない。

前を歩いているクロノの頭が突然水のボールに包まれた。息ができずに苦しむ。
一体何が起きたのがわからない三人。

あいつだよ!アイツがなんかやってる!』 
半魚人な怪物が水中にいるのが見えたマール。半魚人は群れをなしていて、それぞれが念じながら呪文を唱えている。

お経のような独特な音が聞こえるとともにマールとルッカも溺れ始めた。

ルッカはピストル、マールはボウガンを半魚人種に向けて発射。 外れるが、音に怯んだ半魚人は呪文を中断し、三人は溺れた状態から解放された。

ここにいてはヤバい!そう思った三人はもときた道を走った。

半魚人種は呪文の内容を変えて雷の魔法を放った。電気は半魚人から直線的に飛んでは来ず、頭上から突如落ちてくる。
一発目は外れるものの、2発目の雷がクロノの近くに落ちる。濡れた地面を伝い、倒れこんだクロノ。立ち上がろうとするがその隙に3発目がクロノに直撃する。

強力なスタンガンを浴びて気絶寸前になるようなダメージ。しばらく動けない。

その隙に半魚人種は次の魔法を唱え始める。

ピストル弾はあと5発。ルッカはもう一度隙が作れればと、半魚人種に向けて撃った。
命中したかどうからないものの呪文を奏でる声は止まった。

その隙にクロノを抱える二人。 
クロノを2m動かすと、再び呪文を奏でる声が聞こえてくる。

もう一発ピストルを打ち込む。

ルッカの目算ではクロノが雷に射たれたとき半魚人が呪文を唱えている時間は10秒だった。
ピストル一発で最低10秒の時間稼げるかもしれないと判断したルッカは計3回発泡し、なんとか三人は下水道を脱出した。

~呪文魔法の豆知識~
巨大な魔力を持った古代人達が地球全体にかけた魔法効果のこと。

特定の音域とパターンを言葉や楽器等で唱えることで魔力のある者ならば誰もが魔法を発動できる仕組みである。
古代中期にて大賢者によって作られたシステムであり、魔力があっても魔法が発動できない障害者の為に作られた。

半魚人種は魔法の概念を特別知っていた訳ではい。ただ偶然に発見し利用していた。

水の魔法で呼吸を塞がれたたら敵の視界からはずれると効果はなくなる。視認していてこそ使える魔法である。
半魚人種は暗いところでは、雷を明かりの代わりに使ったりする。