FF8考察等【なぜジャンクションシステムは複雑なのか?】
ハードルの高いジャンクションシステムだけど、あれは単なるジャンクションシステムではない。プレイヤー操作に依存するシステムであり、キャラクターにプレイヤーがジャンクションされているのだ。
どういう事かというと、ゲームを起動した瞬間、その時点でアルティミシアの時間圧縮が発動されていて、オレらプレイヤーはその時間圧縮の干渉の外側から干渉する事でスコールらの存在性を助ける事に成功している。
アルティミシアは時間圧縮にて無限にある時空連続帯を統合しようとしたことで、無限の数の世界線融合を起こしてしまった。複数世界が一つの座標点に重なり合おうとするのだ。物理的に無理やり重なりあわせれば爆発するだろうが、その爆発を避けて融合させるのが、時間圧縮の正体である。
複数世界が融合するためには物質は一度バラバラにならないといけない。
つまり、FF8世界の人々は一度死ななければならないのだが、再度物質の形を構築させる為には物質の情報をどこかに保存しなければならない。その保存の方法だが、いわゆるGFの様な思念体の様な存在(物理的には存在しない存在)となって、保存する必要があった。
無限数に存在する世界を一旦バラバラにしておいて、その世界をどやって一つに纏めるかは、時間圧縮魔法を使ったアルティミシアの意にかかっている。アルティミシアにとって都合の良い世界にならないといけないとしても、無限数の世界を全て把握して融合させていく作業はアルティミシア自身にも困難だった。その問題を解決する為にアルティミシアは異世界の力を借りた。自身を討伐させる物語(シナリオ)を作り、それが達成される様に、プレイヤーをスコール達にジャンクションさせるゲームを生み出した。
プレイヤーは単にゲームをしているつもりだろうが、プレイヤーはゲームのプログラムを介してリアルに存在しているスコールらにジャンクションされていて、スコールらを操る事でアルティミシア討伐のシナリオを達成する。
アルティミシア自身が各時代のシナリオを統合させるべく意識を払わなくとも、異世界に無数にいる我々人類が、勝手にシナリオの整合性を合わせてくれる。その結果を元にして無限数の世界線を一つに融合させている。
ジャンクションシステムがなぜああも複雑怪奇なのかは、スコールらの世界においてのジャンクションシステムがリアルにそれだけ複雑だからである。その複雑さを使いこなせないと、アルティミシアを討伐できない世界になっているからプレイヤーが複雑なシステムに合わせるしかなくなっている。
最後のアルテミシアのセリフ
「思い出したことがあるかい」「子供の頃を」
「その感触」「そのときの言葉」「そのときの気持
ち」
「大人になっていくにつれ」「何かを残して何かを
捨てていくのだろう」
「時間は待ってはくれない」「にぎりしめても」「ひらいたと同時に離れていく」
「そして....」
これらのセリフはスコール達に向けたメッセージとしては不自然であり、まるで大人になりかけのゲーム世代に向けたメッセージといえる。スコール達にジャンクションしているプレイヤーへ向けたリノアからのメッセージだとすれば