クロノファン2022

下書きを出来るだけ公開設定にする。検索で見つけやすい

現代風味のクロノトリガー序盤(スマホ持ったパターン) 千年祭マール消失から(闘わないクロノ軸)未来は環境破壊+3対戦争

実験ではありえない事だった。あらゆる金属を試して万が一にもトラブルが起こらない様に配慮していた。

ルッカの動揺は計り知れないもので、クロノ自身、このままでは祭典の継続すら危ういと思った。

人が死んだかもしれない。
その悲劇もさることながらクロノはルッカの日々の苦労を見ていた。連日の徹夜で完成させた装置、それが原因で人々が待ち望んだ千年際を台無しにし、人の命さえも奪ったかもしれない。
もしルッカの立場なら生きていけないかもしれない。自殺だってありうる。


クロノはその先を考えたくなかった。

「ちょっと! 何をするのクロノ!」

ルッカが気付いたときにはクロノは既に装置の電源を入れ起動スイッチを押していた。首には先ほどマールが落としたペンダントがかけられている。

「やめて! クロノ!」

装置は先程と同じく、電源を落としても動き続けている。
ルッカは電源コードを斧で切断し、完全に電流を遮断した。にも関わらず装置は作動し続けた。

視界にトンネルが広がる。
1秒、2秒と秒数をカウントする。

転送は一瞬で終わる筈で、本来、トンネルの中を前進していくものではない。

仮に0.1秒で5m進むとするなら、もう10秒以上その穴の中を進んでいる。トータル5000m進んだとしてその先に出口があるのかどうか。もしあったとして地面の中だったり上空であれば死が待っている。ルッカとの実験で危険があることは証明されていた。

冷静になるほどゾッとする。もう引き返せないのだから考えても無駄であるのに。

クロノは祈り続けた。

身体は動かせるもののどうにもならない。ただ流されるままだった。


トンネルの先に光が見え、抜けた時、森が広がっていた。
山の中、木々が生い茂る中に放り出されたクロノ。
ここはどこだろうかと考えるよりも先に安堵した。へたり込んで笑った。


自分が助かったのだからマールも助かったろうし、ルッカの将来も助かった。

笑いが止まらないクロノ。
浮足立つ。しかしルッカが心配しているだろう。助かった事を直ぐに報告しなければ

クロノは電話を掛けようとした。


だが繋がらない。

電波すら届かない田舎にとばされたのだろうか。そうでなければ山を降りれば繋がるだろう。

比較的近い場所にガルディア城が見えた。それ程遠くに飛ばされなかった事に安堵したクロノ。

橋の手前で甲冑を来た二人組に出くわした。二人はマールの前で膝まずいていた。

マールに再会できた事を喜び、駆け寄るが男達が剣を振り上げた。
「止まれ!」

眼前に突きつけられた真剣。クロノは声が出せなかった。

マールは慌てながら剣の前に出た。

「まって!この人は友達なの!」

男達はマールの言葉を聞くと剣を腰に納め、再び膝まずいた。
どういうことか判らないのはマールも同じだった。
王妃の様に扱われているのは何となく判っていたものの王妃といえば自分の母親を示すが既にこの世にはいない。自分を一体誰と間違えられているのか。

「リーネ様ではないのですか?」

リーネの生きた時代は、たしか1600年頃だった。
コスプレごっこでもない限り、男達が武装しているのは現代の常識から完全にずれている。まるでタイムスリップでもしたかの様。

色々な不安が過る。リーネ扱いされ、そのまま流されて王宮に行った時、本当にリーネが表れてしまった場合、嘘をついたとされ、何らかの罪に問われるのではないかと。


「失礼ですが王妃様は合言葉はお分かりになるでしょうか?」

男達の突然の質問に何も答えられなかった事が幸いしたのか、誤解は解けた様で。

~下山~

この山は魔物がでるらしくクロノ達を民間人として下山まで誘導してくれた。だが魔物とは何の事だろうか。ファンタシー生物的なものを示すのだろうか?

「お前達、魔物が何か判らないのか?」

男達は不思議そうな目で見てきた。
一体どこの国から来たんだ?と言わんばかりに冗談まじりに笑われた。

~街の人々~

中世との服装のギャップが大きい。異国人と勘違いされているのか奇怪な視線を向けられる。

道の真ん中を歩いていたら馬車に引かれそうになる。
馬車から降りた執事風の人が露店の前で何かを受け取った。
近付いて見えたのは中世時代の新聞の様だった。手書きのもので手間がかかり、富裕層しか買えないものだろうか。
露店商はクロノ達の身なりを見ると、買ってくれると思ったのか、営業を仕掛けてきた。
立ち読みであるが、当時の記事を読みながらタイムスリップを確信する二人。これからどうなるのかを考えている最中、隣にいた筈のマールが居ない事に気付いた。

何が起きているのか辺りを見回してみるも、それらしき姿は見えない。そんな馬鹿なことがあり得るのか!とクロノは来た道を引き返した。


山では先ほどの兵士がリーネの捜索に戻っていた。マールを見ていないかと尋ねるものの収穫はなく、クロノは再び来た道を戻った。

クロノは街中を這いずり周り、マールを探した。王妃に似た女性を探している。そう言って聞き回るものの人々は王妃の顔を肖像画でしか見たことなく、まともの答えは得られなかった。スマホで撮影したマールの写真を見せてみるもも、「その高度な写実絵を売ってくれ」と言われるだけで話が進まない。

クロノがあてもたなくさ迷い続け、街外れにある教会にたどり着いた。

椅子に座り、しばらくの足元ばかりを見ていた。

日傾き、ステンドグラスの光がずれていく。差し込んだ光が髪飾りを反射した。

手に取った。
落とし物と思い、クロノはそれを教会関係者に渡した。関係者はそれを持ち奥へと消えていった。

しばらくしずまる教会内。
足音がして、マールを期待して振り返った。

カエル人間がいた。

怖い魔物がいるのだと兵士の人は言っていた。それがこれだとするのなら、笑えてくる。

「そこの少年。尋ねるが金髪で髪が腰まである高貴そうな女を見なかったか?」

リーネが行方不明だという事は伏せている様子だった。王族が行方不明という情報が広まれば誰でも人質交換の交渉を王家に仕掛ける事が可能だからだろうか。


「髪飾りをしているのだが…」

カエル男の一言に、にはっとしたクロノ。さっき見つけた髪飾りの事だろうか?





カエルは驚きつつ教会の関係者に話を聞きに行った。





奥の方で騒ぎが聞こえた。


さっきのカエル男は聞き込みに行ったのだろうが、様子がおかしい。
口論している様子が気になって、見に行くと、修道女が蛇になり、背後にいた女達も蛇に変わった。

何が起きてるのか、クロノは混乱しながら、カエルと蛇の争いを見ていた。

蛇はカエルに殺られていた。残った一体がクロノを人質にして逃げようとしていた。

カエルはクロノの命はどうでも良いかの様に攻撃を加えた。

その気迫に負けた蛇はクロノを置き去りにして逃げようするものの、圧倒的スピードでカエルは蛇を制圧した。殺してはいない。リーネの居場所を吐かせようとしてる。


蛇は安全を保証する様に求めていた。居場所を話せば仲間に殺されるのかもしれない。


詳しい話は聞き取れなかった。蛇はオルガンを引きシスターに変身しスカートの中にカエルを隠した。シスターはカエルに指示されているのだろう。隠し扉の奥へ向かった。

しばらくすると、カエルは戻り、王妃様といわんばかりの高貴な人が表れた。

カエルはクロノに「ご協力感謝する!」といいい、王妃は軽く礼をして去っていった。

残されたクロノは教会の奥が気になり、見に行った。

恐らく魔族の遺体数十体が血塗れで横たわっていた。

クロノは怖くなり、教会の外へ出た。


道なりに来た道を帰ると、ルッカとマールを見つけた。二人は先ほど道端で出会い、クロノを探しに行こうとしたところだったそうだ。
次元の歪みはいつ消えるか判らない。直ぐに帰ろうといわれ、クロノ達は現代に帰った。


元の世界に帰るとマスコミによる大量のカメラフラッシュの嵐と、政府関係者が設立した緊急事故調査委員にゲート先の世界についての質問をしつこくされた。
洗いざらい話すと、ゲート先の世界は誰にも話してはいけないとし守秘義務誓約書にサインさせられ解放された。

政府はゲート前に誰も近寄れない様に黒い壁で覆った。

後日、クロノは何者かに誘拐され、ルッカを働かせる人質にされる。何者かはこの世界の他の場所にも時空の揺らぎがあるかもしれないとし、ルッカに探すように命令した。

ルッカは新たなゲートから未来を見つけて飛び込んだ。未来では環境破壊が進み、人間、ロボ、魔族三者が生存競争を掛けて争っていた。

争いのきっかけは魔族の存在が人間にバレたこと。人間を食糧としながら人間界を陰ながら支配し効率的に人口(魔族の食糧)を増やしてた事。人間を誘拐、虐殺していた事を知ってしまった人間の反乱。またAIの暴走でターミネーター世界に