クロノファン2022

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海底神殿に居残りしたサラを助けに向かう魔王な展開

海底神殿でサラはペンダントの力を使いきって魔王を地上に逃がした(テレポートさせた)しかしペンダントの力は魔神機から調達できた。この物語は、魔王が海底神殿に居残りしたサラを助けに行く。アレンジしまくり展開。

https://xpyaan.hatenadiary.com/entry/2022/06/02/132737

※追加設定
魔王は魔王城でクロノらとの戦闘中、ペンダントをクロノから奪っていた。預言者として王宮に上がった際、ペンダントを魔神機にかざしエネルギーを充填していた。



~海底神殿~

サラと預言者は手分けして神殿から逃げ遅れた人々を脱出させていた。預言者はペンダントの力を器用に使いこなし、1000を越える職員を次々と避難させていた。

サラは不思議に思っていた。ペンダントが2つ存在する事もだが、テレポート技が使える人間は王家の血筋を除くと殆どいない。預言者の気配色が王家の者に似ている事も不思議だった。王家の血筋だとして、なぜ顔を隠す必要があるのだろうかと。



海底神殿はジールの求める要塞(黒の夢)に変身してく。
要塞内に存在する生命はラヴォス神を守る為にあるべき。そう願ったジールにラヴォスが力を貸していた。職員達は次々と細胞の形が変わり、、モンスターに変容していた。ラヴォスを守る兵器として

神殿内部の壁からプラズマが生まれ、四方に飛び交っていた。それに触れた職員は一瞬で熔けた。溶けた肉片はモンスターになる様に分裂、再生を始める。

魔王は身体強化の魔法で限界まで能力を引き上げた。サラを抱え、飛び交うプラズマの中を避け、職員らを外に逃がしていく。

サラはジールを助ける事はもう無理だと諦めていた。ラヴォスの色に染まったジールのまがまがしい気配色。神殿と一体化しているジールの気配はもう人の気配とは思えなかった。多くの人を傷付けたジールを助ける必要があるのだろうかと。

ジャキの気持ちは純粋だった。姉ならばジールを見捨てる筈がない。想い出の中に生きていたジャキにとって、今のサラの気持ちは判るはずもなかった。



ラヴォスの間~

ラヴォスのエネルギーがジールに集まり、膨大なオーラが出ている。人を化け物に変えるプラズマとは異なった危険性を帯びている。触れた瞬間にジールの道具として取り込まれる様な気分になる。

ジャキにとってのクソバアア。サラとってもクソババア。だが母(クソババア)にとっては、どちらも可愛い子供だった。

ジールから出るまがまがしいオーラが安全なものに変わる。永遠の命の願望が叶ったジールはご機嫌だった。

『その力で国の民を…たすけてください』
サラは悲しかった。魔神機は機能していない。天空都市は落ちている。神殿内の人々の悲惨な状況。ジールがそれらを知らないでやっているのだとするなら悔しかった。信じた相手がこんなにも愚かな者だったこと。こうなる予兆がなかった訳ではない。母を信じる事に逃げていた自分の弱さがどうしょうもなく悲しく悔しかった。

『なぜ、泣いておるのじゃ? ほらみよ!ラヴォスがわらわを称えておるぞ!』
もしかしたら母は誰よりも子供っぽかったのかもしれない。子供が王座に座り、やりたい放題やったけ。だとしてもサラには母がラヴォスの魅力にとりつかれた理由が判らなかった。王として不自由ない暮らしをし、永遠の命を求める、そこまでは誰が王になっても、ありうると思う。しかし民の命を蔑ろにする思考になるのは、どう考えても振りきりき過ぎている。現実的じゃない。

もしかしたら、外の惨状を本当に理解していないのかもしれない。
ラヴォスエネルギーは巨大過ぎてその気配を身に纏うという事は、それ以外の人間の気配はとてつもなく小さくなり、まるで存在が消えたかの様に感知できなくなる。

ジールは自身がしている事により、人々の気配が死んでいる(消えている)事に気付いていなかった。

サラは民の犠牲の数を言葉で説明した。ラヴォスの影響で外で何が起きているのかを

ジールはサラの話を聞いて発狂した。
ラヴォスの裏切りに気付いたジール。黒の夢が完成したら、我が物顔で国に凱旋する気持ちでいた。サラの足を傷付けたのだって、魔法で簡単に治癒できるし、魔神機を使えばいくらでもそれが可能だし!テレポートして外に出られると思っていた。その全ては勘違いだった。

ラヴォスへの敵意がジールに生まれた瞬間、黒の夢は墜落を始めた。ラヴォスとの繋がりが解け、ラヴォスと共に落下していく。

海面に叩きつけられた神殿。その自重で沈んでいく




ラヴォスにとって、ジールとの繋がりはかけがえのないものだった。
敵意を示さないで崇拝してくれる存在(ジール)が目の前にいた事について、ラヴォスにとっては新鮮だった。だからこそエネルギーを与えた。エネルギーを使いこなせなかったのはジールに責任があると思っていた。ラヴォスに責任の概念が自覚できるかは不明だが、ジールとの繋がりが無くなる事は寝耳に水だった。まるで可愛がっていたペットが突然居なくなる様な…

『なんでやねん!』とラヴォスは思ってた。
納得いかず、思わず目玉が飛び出て、中から本体出てきた。

ラヴォスは犬の様にジールについてきた。
ジールから発せられる不快感。嫌悪感。恐怖感。それらをテレパシーで感知するラヴォスだった。これまでそれらの感情は遠くにいる生物から感じるだけの雑音の様に捉えていた。ジールに自分の事を大事に思って欲しい欲求不満の中おいては、『不快感。嫌悪感、恐怖感』はラヴォスにとって意味のある概念に変わっていた。

ジールはおめおめと国に帰れなかった
ジールの罪は処刑、あるいは切腹ものであり、ジールは神殿から外に出る気力が無くなっていた。

生きる望みが無くなったジールはラヴォスの中身をサンドバッグにして憂さ晴らしするくらいしかできなかった。

ラヴォスにとっては痛くも痒くもないけれど、ジールの心が一瞬晴れると、嬉しくなり、繋がり感。安心感を得られた。



外の世界では別のラヴォスが古代を滅ばしていた
外に出て真実を知るのなら、そのラヴォスジールに纏わりついたラヴォスが倒してくれるかもしれない。

神殿内にいるモンスター化した人間もラヴォスに頼めば治せるかもしれない。

仲間に加えられるかもしれないラヴォスをこれからどうするかは、ジールの腕にかっていた。

ひとまず親子三人水入らずで