クロノファン2022

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クロノトリガー あれんじシナリオ(大臣死す。タイムリープ、ヌウ仲間入り

ルッカ「クロノ、今すぐに戻るわよ! カエルやリーネより早く王宮に行き、マールを連れて帰るの!」


クロノ達は城まで走った。

マール
「あ、クロノ! 無事だったんだね!  それにルッカも来てくれたんだね!  

ルッカ
「細かい事を話している暇はないの。このままここ居たら嫌な予感しかしない。ゲートもいつ消えるかわからない。早く帰るわよ!」

クロノはマールの手を引いて走った。

〜ゲート前〜

マール「私!ドレス持ってきちゃった。」


ルッカ「記念に貰っておけばいいじゃないの?」

クロノ達が元の世界に戻ると、強いライトに照らされ、視界が見えなくなる、

目を凝らすと、ヘリが目の前にあり、ガルディア軍人が二人立っている。白ひげの大臣が二人の間から現れた。




大臣
「マール様、探しましたぞ…。ささ、王宮へかえりましょうぞ」

マール
「じい…私…

大臣
「置き手紙の件なら心配する必要は在りませんぞ。王様も王女様が帰って来られるのであれば、他に何もいらぬと仰られておる。


マール
「クロノ、私、実は家出してきたんだ。王宮のしきたり嫌になってそれで…
 今日は楽しかった。色々とあったけど、ありがとう。
 ルッカも助けに来てくれてありがとう。
 またいつか会おうね…」




マールはクロノ達に別れを告げるとヘリで飛び去って行った。

ルッカ
「さすが王族…家出娘の出迎え方がパネェわ…

「クロノ、覚えておきなさい。あのヘリにいずれ貴方も乗る事になるのだから。」


「玉の輿のチャンスよ、クロノ。まめに連絡ることよ。

「え? マールの連絡先を知らない? マールは携帯電話を持ってなかった?

ルッカ「ヘリは持てど携帯は持たない。王族は一般人とはとことんズレてるわね…

「さあ、私達も帰りましょうか。」


ルッカのブースは非常線が張られていいて、警察が警備をしていた。

ルッカの帰りを待っていたマスコミがどっと押し寄せた。




マスコミ
「次元の穴には何があったのデスか! 何処に通じていたのですか! やはり異世界に!」

ルッカ異世界についてもタイムトラベルについても答えなかった。

マスコミ各社は
『次元の穴に吸い込まれた二名男女、行方不明!! しかも吸い込まれた女性は王室のマールディア王女だった! ルッカ博士、二人を助けに向かうも帰って来ない!』という記事を

『次元の穴に吸い込まれた二名男女、ルッカ博士により無事生還す! しかも吸い込まれた女性は王室のマールディア王女だった!』という記事に差し替える準備で大忙しだった。

車内、クロノはガクガク震えていた。
魔族に襲われ、硫酸を浴びたり、戦った事を思い出していた。



「それにしても魔族って何だったのかしらね…。マールが消えた事といい、400年前の時代と今に繋がりが無い訳ではないと思うのだけど…


ルッカは400年前の新聞をリュックから取り出す様にクロノに促した。
クロノは後部座席に置いたリュックをゴソゴソする。


〜クロノの家〜

ジナ
「まあ、ルッカちゃん。今日は本当に凄い日だったわね〜。世界に中継された超次元転送マシンの実力! ルッカはちゃんはこれから先、世界中の企業や投資家からもてはやされる事になるわね。

ジナ
「ほら、クロノも今日のあれがテレビに写ってるわ。ほら! 次元の穴にキュイーンと吸い込まれる!

ルッカ
「あの時は流石に腰が抜けたわ。クロノがあんな命知らずな人間だとは思わなかったし、


ジナ
ルッカちゃん、あの後、顔面蒼白よね。クロノが女の子に助けに行っちゃうんだもの。ジェラシー感じちゃうわよね〜

ルッカ
「お、おばさん! 何へんな事を言ってるんですか! 私は単なる幼馴染です。

ジナ
「そういって、顔を赤くするところ。クロノと一緒で昔から嘘が下手よね〜

ルッカ
「ち、違いますって! おばさん、トンチンカンな見方しないでください! 私が顔面蒼白してるのは、単にクロノが死んだかもしれないと思っただけで。

ジナ
「そーなーのー?

ルッカ
「そうです! あの時は事故を受けれられなくてパニックしてて。平静を取り戻すのに精一杯だったんです。

ジナ
「そんなにパニックしてたの? あんまりそういうふうには見えなかったけど…

ルッカ
「清水の舞台から飛び降りるじゃないですけど、欄干にでも立ってる様な気分でしたね…。

ジナ
「いつも冷静沈着なルッカちゃんが、そこまで…

ルッカ
「あの時は本当にやばかったです。まあ、でもクロノが落としたペンダントを見つけて、発明のブレイクスルーになると思って、その後は割りと平常心に戻ったというか。好奇心に突き動されてどうにかなったというか。

ジナ
「クロノのお陰で平常心を取り戻した訳か…

ルッカ
「おばさん…またそういう言い方を、

ジナ
ルッカちゃんは、クロノの最有力お嫁さん候補なんですからね。おばさんは期待しているわよ。ルッカちゃんにも選ぶ権利はあると思うけど、おばさんは、クロノの嫁にはルッカちゃん一択しかないと思っているの

ルッカ
「はいはい、分かりましたよ。クロノを選択肢の一番下の方に置いときますんで。

ジナ
「ところで今日は泊まっていかないの?

ルッカ
「いえ、遠慮しときます。

ジナ
「えー。久しぶりにルッカちゃんと一緒に寝んねしたいよー

ルッカ
「おばさん、私もいい加減に大人なので、人様のお母様ともうそういう関係には…


ジナ
「えー。


その頃、クロノは新聞記事を読み込んでいた。
記事内容を要約すると

○西部魔族の特殊能力、人に化ける能力を持ち、その力で近隣の国々が制圧された模様あり。表面的には人による独裁政権に見えるが、内情では人間を食べる為の家畜にした植民地政策をしていると報告あり

○西魔族はガルディア本土でも各所に目撃され、官民一体となって対策し要警戒をすること。

○南部魔族は相変わらずガルディア本土に向けて挑発行動をしている。もし東西北の魔族が手を組んで合同で進行されると今のガルディアには勝機はない。兵人員を早急に増やす事が急務とされる。

○リーネ王妃が失踪して3日目。兵員1000名を使い人海戦術で捜索するも手がかりなし。失踪当日、リーネ王妃は護衛7人を連れて山中を散歩中に従者4名、護衛7人と共に行方不明となる。魔族による仕業だとすれば国の維新に係わる大問題であると共に、魔族がガルディア本土に潜伏している事も意味する。西魔族に対する警戒をより一層に強くしなければならない。

ーマールー

大臣
「ところでマール様、次元の穴に吸い込まれた先は何処に繋がっておられたのですかな? じいはマール様が帰って来られてからというもの、その事ばかり考えてしまうのです。」


マール
ルッカにはゲートの先を内緒にしろって言われたのだけど実はね、私達、異世界に行ってたの。信じられないと思うけど私達400年前のガルディアで魔族…といっても私は見た訳じゃないのだけど、クロノ達が魔族と戦って私を助け出してくれたの。

大臣
「ま、まぞく? まさかその様なものが、過去の世界に居るなんてことある訳が…

マール
「そうよね…。だからきっとあの世界はこの世界とは違う、パラレルワールドみたいなものだと思うの。でも凄くない? 異世界なんだよ? ファンタジーだよ。

大臣
「では、そのお召し物もその異世界から持って来たという…


大臣は震える手でどこかに緊急のメッセージを飛ばした。

大臣
「ま、マールディア様…落ち着いて聞いて欲しい事があるのですが…。決して誰にも言ってはならぬと約束できますかな…。 


大臣は真剣な顔で過去の歴史をマールに語った。

400年前にガルディア及び世界の殆どの国々が、人に化ける西側魔族によって侵略され統治されたこと。魔族は人間を食料として確保する為に、魔族の存在そのものを歴史から隠蔽し、表面的には人間にとって暮らしやすい社会を作ったこと。
西側魔族は人間を独占する為に、東南北魔族の情報を人間側に売り渡し、人間と共にそれらの魔族を滅ぼしたのだと説明した。

この歴史は権力ある一部の人間しか知らず、もし、知るはずのない者が魔族の歴史を公に語るなら、その者に身に危険が及びかねず。マールも例外ではなく、決して語らない様に念を押した。

マール
「ちょっと待って、じゃあ、クロノやルッカはどうなるの? 絶対に魔族の事を喋らない様にこの事を教えてあげないといけないんじゃ。

大臣
「安心して下さい。今、王家の秘密の組織がクロノさん達を保護しに向かっております。

ークロノ自宅ー

ヘリの騒音が響く。



マールは王家の秘密の組織が到着するのを待っていられなかった。直接、危険を伝えにやってきた。

クロノ達が現状を理解する頃、
マールと大臣、クロノ、ルッカはテーブルでジナの用意をしたお茶を飲んでいた。

大臣が茶をすする、ジナは奥の部屋から煎餅を持ってきた。

大臣は煎餅をボリボリ食いながら説明した。

「…であるからして、権力者やその周囲には人間に成りすました魔族が多くて、彼らは権力者やその親族を人質に取り、政治を裏で操っています。
彼らは国家権力を使い、人をさらいをして、人間を食料としているのです。

ルッカ
「そんな馬鹿な! いくら国家権力が関わってても、そうそう人が居なくなったら、周りの人間は気付くでしょう?

大臣
「ですから、魔族達はターゲットを絞っているのです。友人や身内がいなかったり、失踪しても誰も気にも留めない者を選別しているのです。


ルッカは失踪届けの統計を調べた。
ガルディア国内だけで、年間の行方不明者の件数が5万件を超えている事に気付いた。(日本8万件)

ルッカ
「そ、そんな…。こんなにも人が居なくなってるのに、なんで誰も気にも留めないの…

大臣
「失踪した住人の居たアパートの管理人等が、便宜的に失踪届けの手続きを警察にするだけで、警察も深くは捜索しません。魔族は催眠術述を使ったり、記憶を消したり、魔法を使ったりもできるので、警察は事件があったことすら認知しません。

ルッカ
「なんで大臣はそんなにも詳しいの? 王家はこの事を知っているの?

大臣
「マール様を含めて王家は一切関与していません。関与しているのは…」

大臣の先祖は400年前の時代から魔族に王族を人質にとられ、人間誘拐の仕事をさせられていた。その仕事は現代にまで続いていて大臣は人さらいの実行及び責任者をしていた。

マール
「そ、そんな…ジイやが、人殺しに加担を…

大臣
「申し訳ございません。マール様や王家の者を守るには他に方法がありませんでした。

ルッカ
「…未だに信じられない。

クロノはだかしかしと思った。
自分達はゲートを使って過去に行く事ができる。そこで魔族に勝って歴史を変えてしまえば…


マール
「そうだよ!クロノの言う通りだよ。私達で世界を変えちゃえばいい!

ルッカ
「…なるほど…。ただ指をくわえて魔族を蛮行を黙認する必要はない訳か…


三人は立ち上がった。


大臣「ま、まさかマール様も行くのですか!  

マール「当然よ! だって私はこの国の王女。民を守るのは当たり前ことよ!

大臣はマールの言葉聞いて覚悟を決めた。

大臣「マール様が公務を放棄し、王宮を不在にすること…なんとかして誤魔化しましょう。ですが行かれる前に王様に無事な顔だけは…

マール
「わかったわ! クロノ、マール、私は一旦帰るけど、また後で来るから。

マールはそう言って王宮へと戻っていった。

だが、大臣はマールを幽閉した。
子供を危険な地に行かせる訳にはいかない。マールを王宮に帰らせる為に話を合わせただけだった。

大臣は王家の秘密の部隊に過去に向かわせる様に手配した。

だが、その日、秘密の部隊は過去に行く事なく、血に染まった。
人間に成りすました魔族が大臣の周りに張り付いていた。
大臣は魔族達から脅され、罰として、クロノと親、ルッカとその親族を差し出す様に要求をされた。。


ルッカ自宅ー

ルッカ「なんだか嫌な予感がするわね…」

ルッカは気がかりだった。王家の大臣は400年も人さらいの仕事をさせられていた。それまで魔族に一切抵抗せず、常に従順であったはずが無い。何らかの抵抗を試みるも、失敗し続けた結果の400年であるはずだろうからだ。


ルッカはクロノの家に電話した。
万が一に備え、直ぐにでもジナを連れて家を出られる用意をする様にと。




ーマールー


大臣は青ざめていた。魔族の指示でクロノ達を生贄に捧げなければならなかった大臣はクロノ達を捕獲する事に失敗した。その償いにマールを生贄に差し出す事を要求された。マールが居なくなっても魔族がマールに成り済まし、マールとして生きれる。人の記憶を操る魔族が存在し、周囲の人間は誰一人として偽マールに疑問を持たない様にできた。

大臣は、王とマールに逃げる様に促した。カツラを被せ、一般人に成りすまし、邸宅の庭の門から出させようとすると、従者達が引き止めた。従者達はトカゲの様な魔族に変化すると襲ってくる。

大臣はピストルを使い応戦し、二人を逃がそうとするが、あえなく食べられてしまう。

広大な敷地の庭で魔族による王族狩りが始まった。

二人は外へ出る道がない。隠れる様に逃げた。

トカゲは迫る。

庭にあるプランター。植物達のお陰で、ギリギリ、トカゲの死角に隠れていた二人。

もう逃げられないと絶望したとき。
視界が歪んだ。 
目の間に空間の揺らいでいる事に気付く。

ルッカからスペア様に貰っていたゲートホルダー。ゲートの中で万が一不慮の事故が起き、はぐれてまったり、別次元に流された場合に帰還できるように、予備のゲートホルダーを持たされていた。それを偶然、返し忘れていた事を思い出す。

ゲートホルダーを使い、二人は未来の世界へと飛んでいった。


一方、クロノ達は中世1600年のガルディアに保護を求めた。
リーネ救出の縁もあって、クロノ家、ルッカ家の待遇は平民よりも、扱いが良かったが、タダで世話になるのには気が引けた。

クロノは王宮の兵士に志願し、ジナは給仕に、ルッカとタバンは魔族との戦争に向けて武器や防具、生活必需品を作る事に。
足の不自由なララはリーネの話相手に。 

元の時代に帰る事はできなかった。
ルッカがこの時代に逃げてくる前、魔族は人間の姿をして堂々とインターホンを鳴らした。モニターの解像度を高くすれば目の形からそれが魔族である事を推察できたルッカは、ドアを開けた瞬間に撲殺し、家族を車に乗せて、クロノの家に向かった。

クロノもルッカのアドバイスに習い、魔族を倒していたが、ルッカが倒した魔族もクロノが倒した魔族も肉体が再生し起き上がった、

クロノとジナを車に載せ千年祭のゲートへ向かうが、二匹の魔族は空を飛びながら追いかけてきた。
武器も持たず、魔法でエネルギー弾を飛ばして、クロノ達を攻撃してくる。

止む負えず千年祭会場にクルマごと突っ込んで、中世へと逃れてきた。

ルッカのブースから車が消失したことは防犯カメラ等に残り、次元の穴に逃げた事は魔族側にバレている事が推測された。
ゲートから戻ると待ち伏せされているかもしれない。

クルマは山を降りる事ができず、当初は葉っぱ等で隠していたが、対魔族戦に使えるかもしれないとし、ガルディア軍が山から持って降りた。


クロノ達が中世に来て直後、南部魔族がガルディアに向けて進行を開始した。3日後、魔族将軍ビネガーは1万を超えるの生き物の屍を操り、本土を繋ぐ国境の橋まできた。

本土で戦う兵士達はタバンとルッカの作った火炎放射器と砲弾を使い戦った。
ビネガーは屍を集め30mを超える巨人を生み出して前線で戦う兵士をなぎ倒した。
ビネガーの魔力が尽きて去る頃にはガルディア兵士は3000人を超える死者を出した。











〜トルース山のゲート前から始まるタイムリープ


ルッカ「さあ、元の時代に帰るわよ!」

マール「待って! 今帰っちゃだめ!」

ルッカ「どうして?

マール「私、見てきたの。未来の世界を見てきた。ゲートに入ると大臣がいて、大臣は魔族に殺されて…。

ルッカ「マール! 貴方もしかして2300年の未来へ行って来たの!?

マール「え? ルッカ知っているの? 

ルッカ「ええ! 私も見てきた。未来の世界で過去に戻れる装置を見つけて、それで過去を変えたの。

マール「…ルッカは過去の何を変えたの?

ルッカ「本当ならマールとリーネが王宮で対面する事になってて、王宮の人達はマールとリーネのどちらかが魔族だと疑って私達を開放してくれなくなる。止むなく、この時代の大臣に未来の世界を見せて、私達が未来人だという事を証明して開放して貰ったの。だけど、現代に戻ったら私達は生まれていない世界になっていて、しかもゲートから出た直後に私達は王家に捕まって監禁されしてしまうの。クロノとマールは私を働かせる為の人質に取られていて、私は何とかして脱出して未来に逃げるのだけど、それまでの歴史を無かった事にする為この時代に戻ってきたの。」


兵士が松明を持ち3人を追いかけてきていた。この時間軸においては、リーネがカエルと共に城に帰還する前にマールを城から連れ出した。その為に兵士が追ってきていた。



マールはルッカの話を理解するとドレスを脱ぎ捨て、髪留めを解いた。

マールはこの先に起きる未来を語った。現代は魔族が裏で牛耳る世界で、そうならない様に過去を変えようとしたら、クロノ達の命が狙われてしまい大臣も殺されてしまった。

ルッカ「なら、私達はどうする? このまま魔族の事なんて知らぬ顔して現代に戻れば、身の危険は及ばないということだけと。

マール
「私はこの時代の魔族をどうにかしたい! じいが人殺しを続ける様な未来になんて、したくない!


ルッカ
「クロノはどうする? この時代で戦う? それとも残る?」

クロノ一人だけがタイプリープしていない。二人の話が飛びすぎてて理解できなかった。悩んでいると、ガルディアの兵士に追いつかれた。

兵士「リーネ様! 突然、どうなさったんですか! あれ? リーネ様…じゃない?

ルッカ「人違いよ。本物のリーネなら王宮にいるはずよ?」

兵士は鳩が豆鉄砲を食らった様な顔で山を降りていった。仲間の兵士は達は勘違いに付き合わされて激怒していた。

ルッカ「どうやら大丈夫そうね…」

髪を下ろしたマールはリーネとは似てない。別人にしか見えなかった。

ルッカ「私達、王宮に戻ってみない? 運が良ければリーネ救出のご褒美が貰えるかもしれないわ。」

マール「そういえば私、今朝から何もたべてない…」

マールのお腹の音と共にクロノ達は王宮へ向かった。

ルッカ「ところでマールはラヴォスの事については?

マール「うん、未来のコンピュータで見てきた。

ルッカ「その事はクロノにはまだ教えない方がいいわ。

マール「そうだね…あんなの知ったところで私達どうにもできないし…


〜王宮〜

門の外にカエルがいた。
「お前達、突然走り出してどこに行ってたんだ?」

ルッカ「まあ、色々とね。ところでリーネ様はちゃんと帰ってる?

カエル「ああ、リーネ様は無事に帰られた。

ルッカ「私達、リーネ様を助けたからお礼とか貰えるわよね?

カエル「貴様、何を寝言を言っている。 王妃様を助けるのは国民の義務。恩赦等を求めるとは恥を知るがいい。

ルッカ「何よその言い草! 私のサイエンスが無かったら今頃リーネ様は死んでたかもしれないのよ。

カエル「リーネ様は神に選ばれたから助かったにすぎん。己を過信するでない小娘よ。

ルッカ「腹立つなぁ。私の名前はルッカよ! 天才発明家ルッカ! 覚えておきなさい!

カエル「ふん、そちらこそ、私をカエル呼ばわりしおって…。目の上に対する礼儀がなってない!

ルッカ「目の上? 貴方年齢は?

カエル「今年で40だ。

ルッカ(え! パパと同い年!?)

「私の名はグレンだ。覚えておきなさい。」


広間にてガルディア21世とリーネ王妃が抱擁を交わしていた。



カエル騎士は門の外からそれを見ていた。

マールの腹が鳴る。つられてクロノとルッカお腹が空いていた。

カエル「今時間は9時か…お前達、食堂にくるか?

マール「いいの?

カエル「ここの食堂はうまいぞ…

カエルによる顔パスにて門番はクロノ達を通した。


カエルはクロノ達が食べるのを見ていた。

「街で噂になっていたが、お前達はミライという土地から来たらしいな。聞かない土地だが、ここから遠いのか?

マール「凄く遠いよ…(遠すぎてどうしょうもないくらいに)

カエル「ならガルディア最南のパリポレあたりか…砂漠を超えてくるのは大変だったろう。

ルッカは適当に話を合わせた。

カエル「あの辺りは私の故郷がある。

ルッカ「その身体で砂漠越えられるの?

カエル「そりゃ越えるさ、流石に昼間は無理だがな…

ルッカ(ガルディア南部に砂漠地帯? 未来には砂漠なんて無かったはず?)

カエル「お前達は仕事は?

ルッカ「してないわよ。

カエル「まだ決まってないということか…。

マール「実は私達、泊まるところはおろか、オカネも持ち合わせてないの。

カエル「はあ? それは一体どういうことだ? まさか盗賊にでも襲われたのか!?

ルッカ「ええ、砂漠を越える時に身ぐるみ剥がされたの。宛てにしていた住み込み仕事先は倒産してしまって…

カエル「若いのに、苦労したんだな…。

ルッカは嘘泣きをした。マールはそれをオロオロしながら悲しそうな目で見た。

カエル「よし判った! お前達の住居は私が世話をしよう。クロノは私と同じ兵舎でいいとして、二人は知り合いの宿を手配しよう。」

〜深夜〜

「サイラス!」

カエルは夢にうなされていた。サイラスが死んだ日、サイラスは燃やされ、跡形もなく消された。20年も前の事なのに未だにカエルの心を蝕んでいた。

まだ日も上がりきらない暗い朝。
カエルが悪夢から目覚めると兵舎が慌しかった。魔族国を監視していた偵察兵の知らせで、魔族ビネガーが率いる屍軍団、総勢1万体が砂漠に向けて進行を始めたという。5日後にガルディア本土へと繋がるゼナン海峡に到着し、本土決戦が予想されるという。

騎士団長は砂漠の前線にて防衛任務に当たるメンバーを募集した。カエルはそれに志願し、3000の兵士が日の出と共に出陣した。

クロノ達は状況を察した。これからガルディア軍は防戦を強いられ、5000の兵士が亡くなることになる。

現代で得られるガルディア捏造の歴史では、南東部のアルメリアという新興国から進行を受け、ガルディアの損害が5000になるというものだった。
戦いは1ヶ月にものぼる長期のもので、本土への侵入を阻止する事に成功するものの、ガルディアは全兵の半分を失ってしまう。
ガルディアはこのまま滅ぶ運命を辿るかと思われたが、アルメリアの本土でクーデーターが起こり、王室は解体され、ガルディアとアルメリアの対立も終息に向かうというものだった。

ルッカが未来2300年に行った際、データベースから魔族の歴史情報を得ていた。アルメリアとされる国の魔族王は世界を支配する強大な力を求めラヴォス異世界から召喚しようと試みるも反対に異世界に取り込まれ、魔王は消滅したという。

魔王城はまるごと消失し、王不在の魔族国はその後、西側の魔族と手を組みガルディアに攻め込むものの、西側魔族はガルディアとも手組んでいて、戦争の情報を人間側に渡して、南部魔族を滅ぼすことになる。それは今からビネガー軍が撤退して1月先の事になるが、その頃には既に王宮は西側魔族が入り込み従者に成りすまし、ガルディアの大臣達は王族を人質にとられ西側魔族フリューゲルス主導の元に政治が行われる事になる。

今の段階で、既に西側魔族は王宮に入り込んでいる可能性があった。既に大臣や兵士、従者の幾つかは魔族で構成されているかもしれない。

魔族は表面的には人間が暮らしやすい世の中を作り、魔族に人を供給する。その為に西側魔族は人間と結託し、東南北の魔族を滅ぼそうとする。

ビネガーがガルディアに混乱を与えている隙に王宮に寄生するのかもしれない。

クロノ達は王宮の従者達の目が魔族特有のものでないかを確認する為、小型カメラを使い、さり気なく撮影した。

成りすましているのは王宮の政務官7名と従者20人、兵士20人だった。

ルッカ「ビネガーとの戦いも大事だけど、こちらをどうするか…」

西側魔族が人間と結託する事で魔族を滅ぼす。そこはある意味、人間側にとっても有利な面がある。
だが、従者や大臣に成りすました者が、これから更に増えるのであれば、その犠牲者が現れる事になる。犠牲者を助けるということは、未来において魔族が多くが生き残り、より多くの人間が犠牲者になるかもしれない。

目先の命を救うべきか、それとも未来の命を救うべきか、クロノ達には判断ができなかった。

ルッカ「未来に行ってみない? データベースからもっと情報を仕入れれば、魔族への対策が見つかるかもしれない。あと試したい事もあるし。

クロノ達が未来に行く為にはガルディアの庭に行かなければ成らない。ゲート前でマスコミが待ち受けている問題を無視しつつ、王家のヘリが待機している乗せて貰い、未来へと向かった。




ルッカはコンピュータールームにある動かないロボを修理し始めた。

ロボの画面にメッセージが表示された。太陽エネルギーの充電が必要で、ロボを外に出して光を当てた。

ロボはクロノ達に感謝すると、自分の持ち主を探し始めた。ロボがデータベースを調べると既に持ち主は50年前に亡くなったことを知る。
ロボは主(オーナー)を必要とする様にプログラムされていた。
オーナー委譲の手続きがしたいというロボ。承認すればロボはクロノ達の従者になる。

マールはロボにロボという名前をつけた。

クロノ達はロボに過去の時代で起きている魔族戦争について相談した。
ロボはデータベースにアクセスすると、魔族の弱点を列挙した。

ルッカは、タイムマシンがあるのに、なぜ過去にてラヴォスを破壊しなかったのか聞いた。人間には核兵器の類もあっただろうし、その理由を知りたかった。

ロボはタイムマシンに関しての情報を持っていなかった。ロボによれば、タイムマシンがもしあるとすれば、人間はラヴォスを撲滅していたという。それができないという事は、タイムマシンを使った人間がまだこの世に存在しないということ。タイムマシンを使ったのはマールとルッカが最初なのではと語った。

ルッカはロボをタイムマシンのある部屋へと
案内した。
ロボには見覚えのない機械だった。ロボが50年眠っている間に誰かがそれを作り出したのではと。
ロボはその部屋で見慣れない扉を見つけた。

ロボ「50年前、この部屋には扉なんて、有りませんでした。

ルッカ「その部屋には何もなかったわよ?

ロボは扉を開けてライトで照らした。何も無い狭い部屋。

ルッカ「不思議よね。部屋の中にもう一つの部屋を無理やり作った様な構造。部屋に何も置かないなら、最初からこの部屋を作らなければ、もっとこのフロアが広く使えるのに…


ロボ「何も無い部屋なのに熱源反応を感じます。

調べると空間が歪んでいた。

マール「ルッカ! これってもしたら、時を越えられるゲート」




(時の最果てにハッシュもスペッキオも存在しない設定)


クロノ達はゲートの先、時の最果てへと飛んだ。




(時の最果てへ飛ぶと物語が積みそうだな。)




時の最果ては色んな時代へと続くゲートが集められた場所たった。ルッカとマールが使った未来のタイムマシン装置は過去の自分に電波を飛ばして脳内に直後メッセージを届けるというものであり、肉体そのものは時代を行き来できなかった。

クロノ達はゲートから古代の時代に向かった。恐竜時代でもなく、古代を選んだのは、そこが雪一面に覆われた世界で、何も無いにも関わらず、雲まで伸びる光の筋を見たからだった。

古代ジール文明、天空大陸。魔法が使える人々が暮らす国で、クロノ達はその国の入国管理局で、魔力を持ってない事を理由に追い返された。

諦めて帰ろうとしたとき、
青色をした魔族がクロノ達に話しかけた。

「ボクの名前はヌウ。君たち国に入れない。でも大丈夫。ヌウについてくる。」

ヌウはクロノ達を施設の外に連れてくると手をかざして唱え始めた。

「はい、これで大丈夫。魔法使える様になったから君たちも入れるよ。」

クロノ達の頭に古代人の知恵が流れてこんできた。無意識に魔法のやり方が判った。

マール
「この力があったら魔族と戦えるよね

ルッカ
「そうね… このヌウって人を誘拐してガルディアに持って行こうかしら…

ヌウ
「君たちどうしたの? ボクの手を引っ張ってどこに連れていくの?」


ヌウはタイムゲートを初めて見る様子だった。

「なにこれ? 黒くてこわいよ…。

ヌウは足が細すぎた。逃げ足がとにかく遅かった。

ルッカ
「貴方の力を必要としている人がこの中に沢山いるの。


ヌウ
「ほんとう? ボク、みんなの役立つの?


マール
「ね? だから行こう? 食堂で美味しい御飯が一杯食べられるよ。

ヌウ
「ボクお腹すいてきた。ご馳走してくれるなら一緒に行く。

穴に飛び込むヌウ
「怖かったけど、何ともなかった。」


ヌウはガルディアの食堂でご飯をわんさか食べていた。足が遅いのが幸いしてか、ガルディアの人々も危険な魔族とは認識しなかった。
ヌウは兵士達に古代人の知恵を授けようとしたが、できなかった。

ここから下は、まとまりのない文章(メモ)

ヌウの魔力は古代都市ジールの干渉ありきで成り立つ。古代都市が消えると、ヌウの力は低下する。







ヌウは必死で抵抗したが、足が細すぎで、


ヌウ
「君たち、タイムトラベラーだよね。魔法は

持ち主の住所が今いるこの場所であるを知り、
動けなくなってから50年の

オーナーの委譲手続きがしたいという。持ち主は

マール「


王族と兵士以外の従者、大臣の


クロノは未来を見ていない。自分も確認しておきたかった。

ルッカ「じゃあ行ってみる? 

クロノはマールの家に


そう判断したクロノ達はアルメリアをビネガー率いる魔族国だと仮定し、ガルディアの支援に向かった。歴史が変わるかもしれないのを覚悟しつつ、対魔族兵器を用意することにした。
ルッカは財産を投げうち、現代から大砲や火炎放射器、手榴弾やマシンガン、麻酔銃やダイナマイト、医療道具を持ち込んだ。
ルッカはそれらを海を超えた新興の東の国、アシュティアから持ち込んだ事にした。


人間を甘く見ていたビネガー率いる部隊は苦戦を強いられ、早々に撤退し、ガルディアの兵の多くの命が救われる事になるが、ガルディアを勢いずき、魔族の領地に進行を開始した。
魔族の国に繋がる洞窟、魔眼窟は巨大な岩で封鎖され、どんな武器を持ってしても破壊する事ができなかった。

騎士団長
「あの大岩はグランドリオンがあれば破壊できるだろう」

聖剣グランドオン。未来のデータベースにはその出処の経緯や詳細な記録はないものの、その剣が【魔族の弱点になる】というものだった。魔力で生み出したものを破壊する力があるという。

騎士団長
「グランドリオンは伝説の勇者が持ってるはずだが、現在行方不明なのだ」

ルッカ「伝説の勇者?

騎士団「サイラスという男だ。20年前、魔族討伐に出向いてから、それっきり帰らない。

行方不明。

2300年、未来のデータベースから、魔族の弱点が得られた。
魔族は魔法を使う際に呪文を(ご都合主義だな…)

反対に次元の渦に巻き込まれ、消滅するということを。

ルッカは財産を投げうち、現代から手榴弾やマシンガン、麻酔銃やダイナマイト、医療道具を持ち込んだ。

現代に流通しているダイナマイト10万個を手に入れた。ほぼ買い占めたと言ってもいい。

ビネガーも麻酔銃で


ダイナマイトに火を着けられたらどうするの? 
投げ返せ!って言われるぞ 

〜王宮〜

騎士団長「だいな…まいと? これを使えば魔族との戦いに有利になると?

クロノは実演してみせた。

騎士団長「そなたらは遥か東の国、海を超えて来てたと言っておったが、

ビネガー将軍「なんだあの爆発は、魔法か?

そんな中、魔王城を監視していた密偵によると、魔王城


カエル「悪いがクロノ。あとの世話は


早朝から急いで飛んで

がせめ


魔王軍に対して防戦しているだけで、魔王はラヴォスにより、自滅してくるる、
偵察兵から連絡がくる。
ビネガーが攻めくる最中に、何? 魔王さまが! 魔王様が消滅なさっただと!?魔王軍が当然引き上げる


カエルは足手まといだった。

当面は兵舎

ガルディアに来て何をするつもりなんだ? 

これからとうするんだ? 

私は食堂へ行くが、お前達もくるか?

カエル「



「しかし、リーネよ。さっきまで部屋にいたはずだが、帰ってきたはずであるが、

ルッカ「未来のラヴォスはこの時代の魔族が召喚するらしいけど、


未来はラヴォスにより、人間は滅亡し、大地は荒廃し、人が誰も存在せず、ロボットだけが生きている土地に
、人間が残したコンピュータを起動し、ラヴォスという異世界からきた魔の生物により、人類が絶滅したことを知る。
ラヴォスは南部魔王により、召喚され、地殻で1000年眠り続けたとされる。

ドレスを着ている様に見えたのですが、


自身は運良く未来へのゲートを見つけて、

マールは1000年先の未来にいた。
大地は荒廃し、人が誰も存在せず、ロボットだけが生きている土地で、人間が残したコンピュータを起動し、ラヴォスという異世界からきた魔の生物により、人類が絶滅したことを知る。
ラヴォスは南部魔王により、召喚され、地殻で1000年眠り続けたとされる。

マールはコンピュータールームのフロアに偶然に人影を見つける。追いかけていくと、黒の影をみつける。黒の影はマールに取り憑くと、マールは王を殺そうとする。 
王の声で我に戻ると、影はマールから離れゆらゆらと漂っていた。

マール「あなた一体なんなの?

影は叫ぶがマールは理解できない。

影は何故かついてくる。

影はある場所で叫んだ。マールをそこに誘導する様に

ゲートの歪があった。原始時代、中世、現代、この時代に出てきた入り口と繋がっていた。
マールは中世時代に向かうと影は時を越えてついてきた。

大砲の音、戦争の音を聞きつけ、駆けつけた。
療養所には死体の山が。リーネと間違えられつつ、
重症を負っている者を療養所まで運ぶ。

影はマールと親以外には視認されない存だった。
影はマールから離れると、魔族軍に憑依して互いに争わせたり、自壊させたりした。
ビネガーはその影が見えた。振り払うも、


1000人のけが人をマールと王が助ける


マールはコンピュータールームのフロアに偶然時空の歪を見つけて、飛び込むと
時の果て世界にたどり着く。
時の果てには老人がいて、時の迷い人を案内しているという。
魔族のいる時代には帰れないと伝えると、魔族と戦う為の力(魔法)を授けてくれるという。
魔法は古代人の知恵により生まれたもので、魔族はその知恵を利用しているという。

マールは老人から知恵を授かりら、最果てのゲートを超えると、現代に出てきた。
目の前に魔族がいるが、ヨワヨワしく、敵ではなかった。
その魔族は人に化ける事はできるが、草食系であり、戦う力は持ち合わせていないそうで、観光客相手に仕事をして生活をしていた。
未来で見てきた事を伝えると、ラヴォスというのは、昔、南部の魔王が召喚したものだという。

マールは最果て集められたゲートが中世へとつながっている事を知り、クロノ達の元へ向かう。

大砲の音、戦争の音を聞きつけ、駆けつけた。
療養所には死体の山が。
重症を負っている者に手をかざすと、みるみる傷が回復する。
1000人のけが人をマールと王が助ける


人々は魔族が人間に寝返ったと勘違いした。
マールは氷漬けにする魔法で前線へ向かうと、

ビネガーが魔族の裏切り者だと思い、30m級の屍魔神を生み出して攻撃をしてきた。
全く歯が立たないが、ルッカの生み出した大砲のお陰で、防衛できた。

クロノ達はマールの変身ぶりに驚き、マールから知恵を授かる。

めっちゃご都合主義やん。

規模で亡くなった。