クロノファン2022

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『ゲートが不安定になりいきなり未来へ』のパターン3話

21世紀の千年祭
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16855731








#クロノトリガー カエル視点のクロノトリガー(400年前設定)
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16819546









『なんだか、おかしいわ!』

クロノ達が千年祭のゲートに入った際は視界は一瞬で変わる程に時空間の道は短距離だった。けれど現代へ帰るべく三人でゲートに入る頃には時空の道といえるものは、もはや存在せず、時空間そのものの中に吸い込まれる様に流される如く漂っていた。

時空が不安定になっていた。歴史に干渉したせいか、あるいはゲート自体の寿命が尽きているのか、いずれによ、最悪の状況になったのだとルッカは悟った。しかし、もはや手遅れだった。三人は成す術べなく、流される。

しばらくすると、トンネルを抜ける様に視界が暗くなるが三人は現代へは戻れなかった。時空の流れが現代へ戻るのを拒否していた。
だが、それは計らずも正解だったといえる。現代は既にラヴォスにより滅ぼされていたからだ。
クロノ達が帰ろうとした現代は、今まさにその瞬間にラヴォスの攻撃を受けていた。

ラヴォスの攻撃は20分程度であったが、その間に広島原爆の6000億発レベルのダメージを世界に与えた。地表は平均50m抉れ、大量の粉塵が舞い上がり、海の2割が蒸発した。蒸発分の大量の雨が降り注ぎ、抉れた地表面を洗い流すと、海に流出する大量の土砂で大陸の形すらも大きく変わった。

この破壊される未来を予め知っていたAI『マザーブレイン』は地下深くに自律式のロボット生産工場を建設していた。マザーブレインは人類亡き後の機械文明を見据えて300年かけて造り上げていて、クロノ達はその世界でロボと出会う。

ロボは千年祭の2年前に作られていた。地下深くにてラヴォスが降臨する以前からゲートを守護する為のセキュリティロボとして配属されていたが、人類滅亡以降は外敵(人)がいなくなり、役割不要となり施設への電源供給が断たれてシャットダウンしていた。