クロノファン2022

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魔界には人の心を操るマヨネーがいた。

一度に心を操れる数に限りがあり、仲間同士でフォローしあえば問題ないのだとガルディアは考えていた。

魔岩窟に総勢1000のガルディア兵が集まる。
カエルが魔岩窟を破壊する。魔的に生み出された硬い岩だったが、その作用をグランドリオンが打ち消した。
グランドリオンがカエルに渡る光景は監視魔族のコウモリに見られていた。事は魔界でも注目され魔族が待ち伏せしている。

カエルか魔岩窟を破壊した瞬間、兵士達が仲間同士で斬り合いを始めた。マヨネーによる仕業だった。

カエルは高速で動いた。マヨネーの瞳に囚われなければ安全であり、マヨーの視角から外れれば問題ないと思っていた。
マヨネーの洗脳は一度に操れる数には限度があり、術に抵抗し抗う事も可能だった。しかしクロノ達含めガルディア兵の全員が動きを封じられた。高速に動いていたカエルさえも封じられた。

マヨネーはしめしめと思っていた。マヨネーの足元に存在する魔法陣。それによりマヨネーはパワーアップしている。その魔法陣の上にいると魔力が供給され、心を奪う数に限度が無かった。視界に見える者の全てを一瞬で戦闘不能にし、尚且つ戦闘要因の駒にできる。

マヨネーは高らかに笑っていた。全ての敵の心を奪ったマヨネー。勝利確信し、安堵していると、コントロールできていない敵が一人いる事に気付いた。

ロボの存在。機械であったロボはマヨネーの技を受けず、マヨネーに突進していく。

マヨネーは何かの間違いだと思った。意識をロボに集中し、何度もトライする。しかし、そうしている間にロボのぶん殴りが決まり、マヨネーは魔法陣から飛ばされた。

マヨネーはパニックしていた。術が打ち破られるのは想定外であり、万に一つもない事だった。打ち破れるのは免疫力のある同族か魔王くらいしかいない。マヨネーの一族は100年以上も前に滅ぼされて既に生き残っていない。今戦っているマヨネーは一族の怨念が触媒となって人間の胎児へと転生した特異性魔族である。マヨネーは生まれて直ぐに化物として扱われ棄てられた。マヨネーはそんな事情は一切覚えていない。赤ん坊だったマヨネーは近くにいる相手を無意識に操り、生き抜き、より強い者に保護を求めて気付いたら魔界へとたどり着いていた。

マヨネーの出生について考えている時間的な余裕はない。
心を取り戻したカエルからの攻撃が飛んでくる。グランドリオンに当たれば致命傷は免れない。しかもカエルの攻撃は弾丸に近い速度であり、一瞬で勝敗が決まってしまう。

マヨネーは乙女の叫びをあげながら、光の中に消えた。魔王が与えた戦場から離脱するテレポート魔法である。テレポートは魔王城と繋がる場所限定魔法である。瞬時に魔王城へ移動したマヨネー。
マヨネーの腕にはその魔法が使える魔法陣が記されている。

【魔法が使えない者でも魔力さえあれば魔法が使える様になる仕組み】

がある。
この技術は魔王が開発した訳ではない。古代の先人達が地球全体に施した術の影響から魔法陣が機能しているに過ぎない。古代では魔力を持っていても魔法が使えない人々も多く、その者達の為に魔法陣は開発された。魔王は古代ジールにてその仕組みを学んでいて、ラヴォスを目覚めさせる特殊な魔術の発見も基本はその魔法陣研究に費やされていた。

魔法陣は忘れられた文明技術であり、賢者ボッシュですら未知なる領域が多かった。ボッシュが理解可能だったのはマヨネーが使った魔方陣は第三者であり、ボッシュには使えない仕組みが込められている事くらいで、陣の文様の9割が解読不能だった。

マヨネーが魔王から伝授された魔法陣は大地(ラヴォス)からエネルギーを集める仕組みだった。ラヴォスエネルギーを得る魔法陣は古代人の先人らにとって禁忌とされ、開発者は封印術を施していた。しかし数十万年という時間の中で封印が解けてしまい、それを魔王は発見し利用した。

魔法陣技術について、魔王が魔族に与えた知識はほんの少しだけだった。特に身体強化に関するものは教えなかった。魔王にとっては雑魚の魔族達だったが、束になって謀反を起こされる心配があり、教える技術は役に立たない魔法。人に成り済ませる魔法やゴミ(死体)を操る魔法だけだった。

海底洞窟を抜けると東京の面積程の大陸と繋がり、魔界の地となる。魔族の人口は約1万。ガルディア人口の50分の1にも満たない。文化レベルは人間より100年程遅れていいて、地方都市が7つあり、中心の魔王都市に人口の一割、魔王城には100の高位の戦闘員か配置されている。

ガルディアにとって想定外の強さだったマヨネー。それを仕留め損ねた為に、慎重に進軍する事になる。

どこでマヨネーが奇襲をかけてくるかわからない上にロボを封じられれば勝機はない。西暦1600年中世ヨーロッパのガルディア。この時代は火縄銃が普及した時代であり、兵士達に銃を構えて前進していた。そんな中おいてカエルは銃を使わず剣を構える。

カエルという生物は僅か30gでも1mの跳躍ができる。その1000倍である体重30kgのカエルは1000m飛べる
。その瞬間の最高速度は音速に匹敵する。カエル人間として二足歩行につきその跳躍力は半減するものの弾丸の様な速さで跳べるカエルは銃要らずの存在だった。

クロノ達は、そんなカエルをサポートする存在として側にいた。クロノ達は最果にて授かった力にて魔族の魔力気配を感知できる様になっていた。ゲリラ戦は、魔族が潜む位置を知る事が重要であり、その情報をカエルに教える役目を担っている。

 

どこに魔族が潜んでいるか判らない。
マヨネーの様な能力者が他にも複数いる可能性もある。事前の調査で同能力者の存在は確認はできてなかったが最悪のケースを想定し、進軍は慎重だった。一人で真っ先に王都に向かいたいカエルだが、歩幅を皆に合わせた。

マヨネー対策としてカエルの側にロボを常駐させる。心を取れないロボはマヨネー対策のカギだった。

銃が開発された時代とはいえ、大量の弾や火薬を持ち運ぶのはデメリットでもある。兵士達は皆、銃だけでなく槍や剣も武装していた

地方都市は森に囲まれた自然豊かな場所だったが、樹木が兵士達の視界を遮っていた。

クロノ達は魔力を感知する事ができる。近くに潜む魔族の位置をなんとなく理解することができたが、同じような力(気配を感知できる力)を持つ魔族も多かった。

魔岩窟が破壊された瞬間、魔界全土の魔族たちは異変に気付いた。魔力で生み出した岩を破壊できるのは魔力を打ち消す力のあるグランドリオンだけだった。

魔族は魔王から『グランドオンさえなければ人間は国境を越えられない』との説明を受けていた。

再びグランドリオンが復活したのであれば、グランドリオンが弱点になる魔族は戦いに加わりたくなかった。魔力を意識的、あるいは無意識に使って身体強化に利用していた種族は魔力を打ち消すグランドリオンの存在を恐れていた。魔岩窟が突破されたとの報を受けるなり、我先にと魔界から逃げ出した。

権力者は船で逃げ、権力のない魔族は空を飛んだり泳いだり、穴を掘ったりして逃げた。
カエルとグランドリオンのダブルセットは現代でいうなら核兵器並の脅威がある。クロノ達が魔族の街に足を踏み入れる頃には大半の魔族が魔界から居なくなっていた。

マヨネーは魔王城の上から街を見下ろしていた。城に近付く者を片っ端から洗脳するつもりだった。

現代から持ってきたチートなアイテム双眼鏡。マヨネーの視界の遥か遠くからその位置を確認する。

マヨネーの背後、マヨネーの死角からカエルは近付く。しかしその周囲をコウモリが偵察していた。カエルの位置を超音波信号にて、マヨネーの側にいる仲間のコウモリに飛ばす。魔王はコウモリ含め異種族同士が言語の壁を越えてコミュニケーション可能になるようテレパシーできる魔法陣も付与してる。コウモリからの知らせでマヨネーにはカエルの位置が判っていた。

カエルの跳躍による攻撃射程は500m。マヨネーの視線による攻撃射程は200mだった。マヨネーは背後から近付くカエルの存在に気付き、向きを変えた。

カエルは再びマヨネーの背後へ向かうがマヨネーもそれに合わせて方向を変えた。

時間だけが過ぎていく。コウモリの存在に気付いたカエルだったが、それが敵だとは思いもしない。

クロノ達は作戦を変え、カエルを単独行動にさせた。双眼鏡を手にしたカエルは高速でマヨネーの周囲を動き回る。しかしコウモリの音波信号はカエルよりも早く、絶妙に合わせてくる。

ルッカは未来でのデータベースを思いだしていた。魔族政権にて腐敗した現代ガルディアを生み出す事に大きく貢献したのがコウモリだという情報があった事。コウモリがどうやって歴史が変えたのか、その実情までは判らなかったが【もしコウモリに知性があり歴史を変える力があるとすれば】と考えた。ゲートを開いた瞬間、現代のコウモリが中世へ入り歴史を変えてしまう可能があるのだとしたらと思考する。

偶然か必然かクロノ達メンバーも無線機を所持していた。魔族の気配の索敵の為、互いに距離をとり、カエルと交信していた。これと同じ様に魔族側も何らかの通信手段でやりとりしている可能性に気付き、カエルにコウモリ排除の指示をする。

魔族さえ駆逐すれば現代は平和に戻ると思っていたが、もしかしたらコウモリだけ駆逐すれば現代は元の世界に戻るのではと期待を膨らますルッカだった。

マヨネーは敵の位置が把握できなくなり、パニックしていた。色々な想定外が重なってきて、怒り表わにする。

そしてマヨネーの死角からカエルはジャンプした。マヨネーは振り返る間もなく、倒された。

しかし今倒したマヨネーは偽物だった。マヨネーの姿に変身した別の魔族であり、、それを囮にしてマヨネーは城内に逃げていた。カエルが囮を仕留めた瞬間に銃で狙い撃ちする魔族(マヨネーに操られた魔族)が4人潜んでいたが、タイミングが合わず、弾はカエルの急所を外れる。

カエルは偽マヨネーを仕留めると再びクロノ達の元戻る。ボッシュによるケアルガ治療によりあっという間に回復する。

再び足並みを揃えて魔王城に進行した。マヨネーの様な能力者を警戒し、攻撃の合間の隙(その場に立ち止まる行為)を見せるのは極力避けた。クロノ達は複数マヨネーがいるかもしれない前提で動いた。

ガルディアを出発してから魔界までは馬で12時間かかるが、その間もずっとマヨネーに警戒しつづけていた。中央都市に到達するまで更に半日以上かかっていて、兵士たちは疲労を溜め込んでいた。

本来であれば野営のテントをはり、1ヶ月以上かかる戦争(城攻め)になる予定だったが命の賢者ボッシュ(回復役)の存在にて兵士達はその疲労が無かったものになる。

 

城内は兵士と魔王軍で入り乱れていたがガルディア側に有利に働いていた。

順調に城を制圧していくガルディア。
しかし、将軍ソイソーは兵士の全てをあっという間に戦闘不能な状態にした。
人間を遥かに超えたスピードで繰り出すパンチに兵士達は一撃でノックアウトした。
そのパンチをカエルが受ける。

 

カエルのグランドリオンをソイソーは興味深く見た。

 

ソイソーは腰から剣を抜く
カエルとソイソーが目にも止まらない速さで動く。

ソイソーは拘りの強い性格だった。マヨネーと共に連携すれば最強であるかもしれないのに、一対一の戦い方を求めてしまう。

ソイソーは日本の武士達の魂をベースに生まれた特殊魔族(これも自然現象)であり、武士道精神に準ずる性格をしていた。実力の高さと性格の良さから将軍の地位が認められ、魔王からは【フレイムボマ火属性】の魔法を授けられた。しかし、武士道精神を重んじるソイソーは貰った力になる頼るのは卑怯者の様に感じていて使う事は無かった。

 

ソイソーとカエル、実力は拮抗していた。ソイソーが油断しなければカエルの勝ち目は無かったかもしれない。ソイソーはグランドリオンの強さをうけてみたかった。人間が使う武器は剣であれ銃であれ、ソイソーにたいしたダメージを与えられなかった。グランドリオンの噂しか知らなかったソイソーは一太刀受けてみたかった。

 

ソイソーは崩れ落ちた。ソイソーがダメージを受けたのは魔王以来の経験であり、ソイソーにとっては衝撃的な出来事であった。ソイソーはグランドリオンを生み出した人間に敬意を持ちつつ、戦闘を再開した。ソイソーは傷を背負っての戦いであり、じわじわ削られていく。

動きが鈍くなったソイソー。ソイソーは敗北宣言をし、刀を置いた。

カエルはソイソーの戦い方に感銘を受けていた。とどめを刺す気がしなくなり、剣を収めた。

 

 

 

マヨネーに操られているカエル。
そこに出くわしたロボは、もう一度、ロボパンチをマヨネーを食らす。しかしマヨネーは避けた。魔族特有の身体能力の高さにてスピード勝負ではロボは負けていた。だがマヨネーからの反撃はなかった。

「もしかして操れないの? こんな経験、はじめて♥」

マヨネーは心の取れないロボのたくましさに惹かれた。

マヨネーはロボを抱き締めるとロボと共に光の中に消えた。

マヨネーは部屋にロボを連れ込んだ。

「まって〜♥
 試させて〜
 なんで、逃げるの〜♪」

ロボはマヨネーから身の危険を感じて逃げた。
二人は城内で鬼ごっこを始めた。

マヨネーはロボに夢中になり全ての力をロボに集中していた。既にカエルの洗脳は解けていた。

強いけどちょっとおバカな将軍達。

ビネガーは水晶に写し出した魔法の映像でソイソーとカエルの戦いを見物していた。一撃で消耗したソイソーを見てグランドリオンのパワーに恐怖して逃るべきか考えあぐねていた。。魔王から貰ったカチカチ氷になる魔法(防御力が高くなり、敵意を向ける相手に自動でカウンター攻撃をしてくれる。)を使おうと思っていたが、動けなくなるデメリット(逃げ遅れるリスク)があった。魔王様はカチカチなら大丈夫だと言ったが魔岩窟を一撃で破壊するグランドリオンに本当に耐えきれるのか自信がなかった。ビネガーは宙を浮き天井に張り付いていた。魔族にも人間にも見つからない様に隠れていた。

 

ルッカ「この先はとてつもない大きな気配がする…」
マール「いよいよ魔王のいる部屋に。」

カエル「お前達は下がっていろ。」

 

カエルは先へと進み魔王と対峙していた。


魔王(ほう、あのときのカエル…)

カエル
「サイラスの仇!」

魔族の言語は判らない。対話が殆んどなく、斬りかかるカエル。

魔王の前に背丈はあろう鎌が現れカエルの剣を弾く。

魔王
(ちょうどいい。ラヴォスへの生け贄になって貰おう…)

魔王は右手に書物を持ち左手で印を結びながらラヴォスの召喚呪文(魔法陣にてラヴォスエネルギーを大量に集めて目覚め起こす+集めたエネルギーを自分のエネルギーととする)を唱えていた。

魔王は、その場を動くこともなく、鎌がカエルの攻撃と戦っている。
 
鎌の攻撃にカエルは押されていた。

魔王
「グランドリオンか…敵から魔のチカラを削っていくといういうが…しかし、その程度のものか…

 

 

カエルが強烈な一撃を加え、鎌が弾き飛ぶ。

魔王を守っていた盾でもあった鎌が手元を離れ、すかさずカエルは魔王を斬り込んだ。

 

魔王はカエルの斬撃をよけながら魔道書を読みつつ呪文を唱えている。

カエルの攻撃は寸前で避けられ、一撃が当たらない

魔王は書物を閉じ、準備が終わった事を告げた。

地面に巨大な呪印が広がり、クロノ達の自由が奪われた。

自由の奪われ具合は地面程強く、上半身より下半身の方がより動かせなかった。

ラヴォスエネルギーを奪うのとは反対の魔法である。ラヴォスに生命エネルギー(餌)を捧げる魔法であり、餌に食いついてラヴォスが目覚める想定にて発動された。

ルッカ
「なにコレれチカラが出ない…」

クロノも同様で、、うずくまる。

「もう駄目…
ルッカは地面に這いつくばってしまった。
 
カエルは必死で踏ん張っているが、今にもくずれそう。
 
ルッカは喋ることもままならそうだったが、必死で伝えた。地面に巨大な魔方陣が描かれてること。これがチカラを吸い取っている元凶だと。その証拠に魔王は宙を浮き、魔法の影響を避けていた。

カエルは必死で体を動かそうともがいた。戦場に不似合いなクロノ達を巻き込んでいることを後悔しているカエル。一方で魔王は油断していて


カエルのベロが伸び魔王の腕に絡みつく。

「お前もこっち側に来い。

 

引っ張られた魔王
「うがぁ


鎌が自動で魔王を守っていた筈だった。しかし鎌はラヴォスエネルギーを動力源として魔法陣の中でしか機能しなかった。魔王は必要な術の全てが完成したことで油断し、陣の外へ出ていた。

カエル(これで条件は互角

カエルのベロが魔王をぐるぐるまきにした。

魔王(ガーン!つい油断してしまった…

カエル(ふ、あいにくオレはもう人間じゃないのでな。

魔王(…そうだった…。すっかり忘れてた。はは、笑える…。いや笑えん!王たる私が恥ずかしい!!」

魔王も力を吸いとられその場から動けなくなる。


魔王はエネルギーを集中しはじめる。

魔力をカエルの身体に至近距離でぶつけるつもりだと思ったマール。カエルが消滅しかねないエネルギーが集まり、回復魔法でも助けれらないと悟ったマール
「あねがい! やめてー!」

その瞬間、宙に浮いたクロノの一撃が魔王の顔面に入った。

魔王の集中が途切れる。

誰もが動けない中にいた筈のクロノだったが、唯一呪印の影響を受けない機械であったロボに身体をぶん回して貰った。

カエル
「グランドリオンを使え!」
 
ロボはグランドリオンを拾えない。手が大きすぎて上手に握れない。ロボは足でグランドリオンを蹴り上げて浮かせると、担いでいたクロノにグランドリオンを持たせた。

 

クロノとロボが再度コンビネーションを取ろうとしたとき、空から剣が落ちてきてクロノを貫いた。

クロノの腹が串刺しにされ、床に這いつくばる

ソイソー
「魔王さま! 助太刀に参りました。

ソイソーはクロノを突き刺したまま離さない。

ロボがソイソーを放そうとすると、ロボの頭上から氷となったビネガーが降ってきた。

「かわたなはらかあま(ビネガーは氷漬けで声が聞こえない(訳=これで見動きとれぬまい!)
 

クロノを助ける為にルッカが火を操り、ソイソーを攻撃した。余ったチカラを全て注ぎ込んでいると、ルッカの頭上からマヨネーが蹴りを浴びせ、倒れたルッカに覆いかぶさった。

マヨネー
「女との間ぐわいも悪くないわねー」

 
魔王「どうしておまえ達がここに」

 

ソイソー
ラヴォス召喚のお手伝い。幸栄の極みでござる」

ビネガー「はひふへほはひふね(氷漬けで聞こえない)
訳=一応、危なくなったら逃げるけどね」

マヨネー
ラヴォスちゃん、どんなイケメンさんなのか気になっちゃって」

 
 
魔王
「ここに居たら、おまえ達の命もラヴォスにとられるかもわからんぞ!

 

ソイソー
「魔王様が命がけで成そうとする儀式、臣下が命をかけるのはあたり前でござる!」

 

ビネガー「「はひふへほはひふね(氷漬けで聞こえない)訳=魔族繁栄こそ我らの本懐!(ホントはただ偉くなりたーい!)」

 

マヨネー
(実は魔王様がタイプなんだけどなぁ…)

 

ルッカ
(だめ、全然身体が動かせない。私、しゃべることも、もうできない。これが人間と魔族の力差…)

 

マール
(まずい…クロノの体力がどんどん落ちてる。このままじゃあ…)

 

轟音と地響きの波動が下から上につき上げた、

 

魔族とクロノ達、皆、恐怖で鳥肌がたった。

ラヴォスが地の底から蠢いてくる気配が伝わってくる。地震の揺れ幅が増大しながらクロノたちを襲う。

 

ロボ「これはいけない!ラヴォスエネルギーが増大しています」

魔王「ついに来たかラヴォス! これで私の悲願が…

 

ロボ「観測データが数値の限界を振り切っています。こののままでは、私達どころか、世界そのものが破壊し尽くされ…いや、このエネルギーはタイムゲート? ゲートが私達を飲み込もうとして…」

 
巨大なゲートは魔王城を丸ごと飲み込む大きさで広がる。魔王城の一階から上が消滅。飲み込まれた。

ゲートが吸い込む重力渦の影響で城の残骸、瓦礫、ガルディア軍、クロノ達、負傷した魔王軍が切りもみ状態になる。ガルディア兵を治療していたボッシュも呑み込まれた。兵士達が城の瓦礫に押し潰される危険を回避する為、ボッシュは兵士達にバリアを張った。

ラヴォスゲートの中心部は重力波がめちゃくちゃで、ボッシュのバリアが間に合わなかったクロノ達は身体が捻れる苦痛を味わい失神した。体力のあるカエルとロボ、魔王、ビネガー、ソイソーマヨネーは無事だった。

異空間の中で城の瓦礫とガルディア軍、クロノ達、魔王軍が縦横無尽に漂っていた。それぞれがバラバラの方向に飛んでいく。

マールの首にかけていたペンダントは外れていた。。ペンダントは時空間を漂い、魔王の前に来る。サラのペンダントがなぜここに?と魔王は疑問を感じならがらペンダントを手にした。

時空間に呑み込まれた人々の存在に気付いたハッシュは時の案内者としての能力を発動させ、人々が望む時代へと導いていく。ガルディア兵は元の場所へ帰りたいと願いトルースの山のゲートへ。魔王と共にありたい魔族達は魔王が戻りたかった古代へ。クロノ達の現代は今は失われついて帰れない。元の平和な現代に戻せる時代に行きたかった。しかし、そんな世界に繋がる出口はもうない。

ハッシュ空間はクロノ達の向かうべき場所に迷った挙げ句、クロノらの記憶の中にある楽しかった思い出(友人エイラとの宴)を引き出し、エイラのいる時代に導いた。カエルはクロノを心配していたのでその願い通りにクロノと共に同じ時代へ。ロボは機械であり、その思念をハッシュは受信できなかったが、ルッカがロボを大切にしている記憶を引き出してクロノ達と共に同じ時代へ。

ルッカが背負っていたリュックだが中身は時空間に散乱していた。ゲートホルダーは時空間を漂い、スペアの一つが1億2000万年前のアザーラの先祖の世界に行き着いてしまう。

原始時代

 


※身体に魔方陣書けば可能だったのでは?
ボッシュより前衛に出てるクロノ達て命知らず過ぎないか?どこにマヨネーが潜んでいるのかわからないのだからカエルが先に行くのも違わん?(ロボがカエルと先行してたから問題ない)
※マヨネーは魂の集合体からできたプレミアムな奴で他にいない設定に
ボッシュは救護活動で忙しい。クロノ達はカエルの近くにいる方が安全だと思ったから追いかけた

ルッカは未来でのデータベースを思いだしていた。魔族政権にて腐敗した現代ガルディアを生み出す事に大きく貢献したのがコウモリだったこと。どこでどう歴史が変わったのが判らなかったルッカだが、【もしコウモリに知性があり歴史を変える力があるとすれば】と考えた。ゲートを開いた瞬間、現代のコウモリが中世へ入り魔族が歴史を変えてしまう可能があるのだとした

カエルは手を貸しはしなかった。ソイソーは手加減する男であり武士道精神も重んじる。クロノが殺される事はないだろうと。

カエルはロボを連れて先に進んだ。

マールとルッカが先に進もう

弱っているがトドメがさされてないソイソー。まだ戦える様子である。クロノ達が先に進もうとすると目の前に立ち塞がった。【ソイソーが認めたのはカエルだけ】の意味だった。

クロノが刀を持っていることでクロノへ戦いを挑む。

ソイソーのパンチは相手の力量を図る儀式のようなものだった。

刀と柄でパンチを受け止めるクロノ。
カエルとの戦いでソイソーが消耗していたから受け止められた様なものだった。 受け止めるのが精一杯のクロノについてソイソーは興味を失った。